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専門的
「専門的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
専門的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
同じように既に種々な不純な属性的意味が膠着しているけれども、多くの名称の中で最も
専門的でなく、かつ比較的に普遍的な内容をその言葉は含んでいるようだ。愛といえば人....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
「戦争史大観の由来記」に白状してある通り、私の軍事学に関する知識は極めて狭く、
専門的にやや研究したのは、フランス革命を中心とする西洋戦史の一部分に過ぎない(一....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
で観察することの出来ない箇所に異常な徴候が印せられているのではあるまいか。それを
専門的知識をもって十分に診察してくれる適当な医師としては恐らく目の前に居る此の貞....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
持っているんだ。シキミン酸と言うのは、ピクロトキシン属の痙攣毒とか言う奴で、一寸
専門的になるが、その生理化学的な反応は、延髄の痙攣中枢って奴を刺戟する事に依って....
「食魔」より 著者:岡本かの子
嗜慾に対し間諜犬のような嗅覚を持つ彼の本能は自ずと働いていた。夫人の食品の好みは
専門的に見て、素人なのだか玄人なのだか判らなかった。しかし嗜求する虫の性質はほぼ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
せんが、わたしに何か人形の話をしろという御註文でしたが、実のところ、わたしは何も
専門的に玩具や人形を研究したり蒐集したりしているわけではないのです。しかし私がお....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
果に過ぎなかったのであろう」 もしこの青年が、バグリオーニとラッパチーニの間に
専門的の争いが長くつづいていて、その争いは一般にラッパチーニのほうが有利と考えら....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
食器類もあり、帽子もあればステッキのようなものもあるといった具合で、今日のように
専門的に売っているのではなかったのです。それでこういう店を俗に舶来屋と呼んでいま....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
終えて高等工業へでもはいる予定でいるがいい。もっとも中学へはいるよりは、他の多少
専門的の同程度の学校の方が都合よければ、それでもいい。自分でよく調べて見るがいい....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
少なく見積つても修業期間に二百年位はかかるのである。 要するに監督という職業は
専門的に完成された各部署を動かしながら映画をこしらえて行くだけの仕事である。 ....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
世に無事に行き着いたから安心して呉れろ、という極めて普通な話ばかり出るので、少し
専門的な話をして見ようと思い、始めたところが「今少し頭が悪いから」というので刎ね....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
又、どうして握らせて置かれよう。 又、エレン・ケイは、本間君が云ったようには、
専門的な予備知識を持たなければ了解されない謂わゆる高級芸術とを並立させてはいない....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
るに当ってはどうしても度外視することのできない人物であるが、福沢氏の方はそういう
専門的の意味からでなく、広汎なる立場から見て、どうしても見逃すことのできないもの....
「人間性の深奥に立って」より 著者:小川未明
うことは経済的に殆んど不可能の事であるし、今一つは大学教授と云うような人は自分の
専門的の学科には忠実であろうが、学生の人格の養成や、或はどのような人間を作ろうか....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
数十個の家庭が団結して一部落をなし、お互いに才能に応じていろいろの仕事を分担して
専門的に行わせます。耕作の上手な人々は一団となって順番に全部落の家庭の耕作事業を....