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将
「将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
「何しろ項羽《こうう》と云う男は、英雄の器《うつわ》じゃないですな。」
漢《かん》の大
将|呂馬通《りょばつう》は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎《まばら》な....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
るさむ》が漂っているのを意識した。
するとある夜の事――それは予定の講演日数が
将《まさ》に終ろうとしている頃であった。私はいつもの通りランプの前にあぐらをかい....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
《かぶと》だの、孔雀《くじゃく》の羽の矢だの、香木《こうぼく》の弓だの、立派な大
将の装いが、まるで雨か霰《あられ》のように、眩《まぶ》しく日に輝きながら、ばらば....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
けた。
「医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐《まかないせいばつ》の大
将で、リヴィングストンの崇拝家で、寒中《かんちゅう》一重物《ひとえもの》で通した....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ありません。」
「戦争? この国にも戦争はあったのですか?」
「ありましたとも。
将来もいつあるかわかりません。なにしろ隣国のある限りは、……」
僕は実際この時....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
た事がある。何しろYの事だから、床の間には石版摺《せきばんず》りの乃木《のぎ》大
将の掛物がかかっていて、その前に造花《ぞうか》の牡丹《ぼたん》が生けてあると云う....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
うかお心をお休めなさりとうございまする。」
宣祖王は悲しそうに微笑した。
「倭
将《わしょう》は鬼神《きじん》よりも強いと云うことじゃ。もしそちに打てるものなら....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
ょう》した。(家康は四月十七日以来、二条《にじょう》の城にとどまっていた。それは
将軍|秀忠《ひでただ》の江戸から上洛《じょうらく》するのを待った後《のち》、大阪....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
するものは、皆|小身者《しょうしんもの》ばかりでございます。もっとも最初は、奥野
将監《おくのしょうげん》などと申す番頭《ばんがしら》も、何かと相談にのったもので....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
は、勿論皆売切れている。本間さんはしばらく、腰の広さ十|囲《い》に余る酒臭い陸軍
将校と、眠りながら歯ぎしりをするどこかの令夫人との間にはさまって、出来るだけ肩を....
「狂女」より 著者:秋田滋
普魯西の兵隊独特の操り人形よろしくと云った恰好をして歩いている。やがて、頭立った
将校があつまって、部下の
将兵を民家に割りあてた。僕のうちには十七人、隣りの狂女の....
「墓」より 著者:秋田滋
ンサンは、銃を手にして、四囲に気をくばりながら戸外へ出た。 すると犬は、ボネエ
将軍路のほうを指して、一目散に駈けて行ったかと思うと、トモアゾン夫人の墓石のそば....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
周吉、気をお付けなさいよ、早く帰ってお出よ」と同じ言を繰り返されたり。予は凱旋の
将の如く得々として伯父より譲られたる銀側の時計をかけ革提を持ち、「皆様御健勝で」....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
一四年八月二十一日にパリで死んだ。 ルムフォード伯の功業は、ヴィーデンという大
将とデビーとを見出した事であると謂われるが、ヤングもまたルムフォードに見出された....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
。 しかし、この妖術をかけられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の魔力の総大
将とおぼしいのは、首の無い騎士の亡霊である。ある人たちのいうのには、これはヘッセ....