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将官
「将官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
軍人がたの御気象には欧洲各国でも舌を巻《まい》ておるそうで、これは我が某《ある》
将官の方に箱根でお目通りをいたしたとき直接《じき/\》に伺ったところでございます....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
なたの店はビスケットの箱山のごとく荷造りに汗を流す若者あり。この間を縫うて馬上の
将官が大本営の方に急ぎ行きしあとより、電信局にかけつくるにか鉛筆を耳にさしはさみ....
「コーヒー哲学序説」より 著者:寺田寅彦
ルリンの下宿はノーレンドルフの辻に近いガイスベルク街にあって、年老いた主婦は陸軍
将官の未亡人であった。ひどくいばったばあさんであったがコーヒーはよいコーヒーをの....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
です、あなたは英雄です)とやってやった。それからなおよく聞いて見ると、ゲネラル(
将官)で、日露戦争にも出たと言って、たぶんその時に貰った勲章なのだろう、胸の略章....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
発生する。云わばこうだ。一切の国民が軍人に還元される(挙国皆兵)、そしてそこから
将官や佐官の「軍人」が「国民」を代表する。だが之は果して真面目な論理だろうか。
....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
極めてやがて重役になったように、又官吏が地方長官から代議士になるように、又軍人は
将官になると政治家になれるように、小学校の先生も校長となることによって、地方、地....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
にこの四角な印をつけてあるのが、私が行ってこれから逢おうという人だ、旧海軍に居た
将官だね。それからこうあっちに、畝々した線が引張ってあるだろう、これはね、ここか....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
すなわち外戚祖父とその兄弟は工兵士官であり、また外戚祖母の先祖にも優れた砲工兵の
将官が居た。また祖母 Lady FItzgerald は有名なボイル(Rober....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いる人である。それに家柄も相当で、上層社会に知人が多く、士官学校の同期生や先輩で
将官級になった人たちでも、かれには一目おいているといったふうがあり、また政変の時....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
水であったのである。恐らく太平洋戦争に参加したる陸、海、空、各方面綺羅星のごとき
将官の数は数万人にのぼったであろう。そして、輝かしい戦功にともなう物語は、読者を....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
は、薄紫の香煙が、濛々と館の内部を垂れこめていた。右の榊の前には、各大臣、議長、
将官などが眩ゆく整列し、左の榊の前には例の大熊老人の親戚の一団が、今日の光栄に得....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
し一人の大将がある。それはデーボンというて居る。それから二百五十名に対する一人の
将官、その下は二十五名について一人、五名について一人というように長を設けて統轄し....
「嫁入り支度」より 著者:神西清
ィチの肖像がかけてあって、母も娘も喪服をきていた。ピョートル・セミョーヌィチは、
将官になって一週間目に死んだのである。 思い出ばなしが始まった。……
将官夫人は....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
の書いたものや、或いはその親しく語るところによると、某大臣は我が党の士である、某
将官も我が党の士である、某々名士もまた我が党の士であるなどと、しきりに我が党の成....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
んである。 一七七一年出版せられたフェッシュの『用兵術の原則および原理』には「
将官たる者は決して強制せられて会戦を行なうようなことがあってはならぬ。自ら会戦を....