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将来性
「将来性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
将来性の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「観る人・観せられる人」より 著者:宮本百合子
に種々の問題があるように、映画にしても考え直さるべきところがある。 文化映画の
将来性、ニュース映画の豊富性、いずれも今日の文化の大きい内容を占めるものであるが....
「文学と地方性」より 著者:宮本百合子
率でだけ、地方に分散する文学の創造力の意味が計られても悲しいことだと思う。文学の
将来性への希望として真面目にみられるものならば、地方分散の問題は、日本の文化のあ....
「『この心の誇り』」より 著者:宮本百合子
その一言一言を気にかけずにいられない批評家のジョーゼフ・ハートさえ、彼女の作品の
将来性と優れた資質とをみとめた。 今やソーニャを失って仕事への気力も欠いている....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
いう片づけ方が間違いであることがわかる。映画を見るがいい。映画の芸術的な新しさと
将来性とは、全く風俗のカメラによる描写に根ざしている。なぜ又映画が風俗がうってつ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
物を入れていた甲も乙も立ち行かなくなってしまった。これなども菓子の小売店としての
将来性にめざめないで一時の利益に眩惑していたからだと思う。 かつて私の店でもあ....
「冒した者」より 著者:三好十郎
殖法の手引書一冊きりで、やりかけたばかりなんだから、しかし、うまく行くと、まあ、
将来性は有る。 柳子 でも、こんな地下室の暗い、しけた所でなく、上の温室かなんか....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は、天下無双といってもさしつかえあるまい」 「年ばえもまだお若いしな」 「伸びる
将来性は、多分に持っておられるし」 「失礼ながら、それほどな実力を持ちながら、牢....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
公という者がまだ国元に光っているうちは、細川家は泰山の安きにあるものと見ていた。
将来性も十分にあるし、同じ乗るなら、こういう親船に乗って新時代の潮へ、生涯の舵を....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
せぬ」 いつの間に、観ていたのだろう。信長公の偉材である事や、尾張の国の地勢と
将来性が、やがて大を成すに違いないという事を、光秀様は、あらゆる角度から観て力説....
「随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
あると思う。 私は中学時代、まことに仕様のない低能児であったが、たった一つだけ
将来性のある課目があった、それはなんと「数学」であったといったら、「嘘をつけ」と....