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「尊崇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尊崇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
のり》入道|信西《しんぜい》であった。当代無双の宏才博識として朝野《ちょうや》に尊崇されているこの古《ふる》入道に対しては、関白も相当の会釈をしなければならなか....
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
。 彼らは、再び驚異の目を見開いた。彼らは、過去の無知を恥じた。市九郎に対する尊崇の心は、再び彼らの心に復活した。やがて、寄進された十人に近い石工の槌の音が、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
て、伊勢屋からは少なからぬ奉納物を神前にささげた。取り分けて久次郎は美しい行者を尊崇した。 かれが奉納物を持参したときに、行者は久次郎の顔をつくづく眺めながら....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
き天体は、いわゆる旧世界でも新世界でも、最古の文化民族の間で神々の中の首長として尊崇せられていた。バビロニア人はシン、シャマシュ及びイシュタール(Ishtar ....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
た禅を通じて道教の理想の現われた結果である。儒教の根深い両元主義も、北方仏教の三尊崇拝も、決して均斉の表現に反対したものではなかった。実際、もしシナ古代の青銅器....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ょう。一体この青蛙に対する伝説は杭州地方ばかりでなく、広東地方でも青蛙神といって尊崇しているようです。したがって、昔から青蛙についてはいろいろの伝説が残っていま....
島原の乱」より 著者:菊池寛
上彼等が尊敬し来った長老達が、四郎を礼拝する有様を見ては、驚異の念は次第に絶大の尊崇に変った。更に四郎が不思議の神通力を現すと云う噂は、門徒の信心を強め、新たに....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
鉄塔神というのが祭られているが、その神霊|赫灼たるものとして土地の人びとにも甚だ尊崇されていた。契丹のまさに亡びんとする時、或る者はその神体が城外へ走るのを見て....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
同地の神明社内には現に小桜神社(通称若宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊崇の標的になって居ります。 次に当然問題になるのは小櫻姫とT女との関係であり....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
の明神に華表を寄進したということが家の記録に残っているから、江戸時代までも相当に尊崇されていたらしい。それが明治の初年、ここらでは何十年振りとかいう大水が出たと....
書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
はりそうした時代を明示する姿を以て遺されている。燦爛たる光耀を伴うような、神への尊崇と神への敬順を具象化したような宝玉や金属で飾られた寺院本、紋章や唐草や絡み模....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
いらしかった。彼はむしろ獣のように手足をくくられて檻の中に投げ込まれても、自分の尊崇する小坂部の館にいつまでもみがれていることを望んでいるらしかった。それでも彼....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
語の研究はここで充分出来るからその研究をして日本へ帰れば充分チベット語学者として尊崇を受ける訳じゃないか」という話でありました。 「しかし私はチベット語学者とし....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
になることは諸仏諸祖を救けることにもなるのであります。 聖徳太子さまを仏教徒が尊崇し奉るのは、太子さまが、高貴の御身分の方であらせられたのに、親しく仏教を弘通....
四谷怪談異説」より 著者:岡本綺堂
いう異説がまた伝えられている。お岩稲荷はお岩その人を祀ったのではなくして、お岩が尊崇していた神を祀ったのであると云うのである。即ち田宮なにがしと云う貧困の武士が....