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尊重
「尊重〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尊重の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
こう云う景色を眺めながら、彼自身意識して誇張した売文の悲劇に感激した。同時に平生
尊重する痩《や》せ我慢《がまん》も何も忘れたように、今も片手を突こんでいたズボン....
「少年」より 著者:芥川竜之介
った所に人間同士の尊敬なり情熱なりを示している。が、クリスト教の伝道は全然相手を
尊重しない。あたかも隣りに店を出した洋服屋の存在を教えるように慇懃《いんぎん》に....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
皆|閑人《ひまじん》ばかりである。
男子
男子は由来恋愛よりも仕事を
尊重するものである。若しこの事実を疑うならば、バルザックの手紙を読んで見るが好い....
「片信」より 著者:有島武郎
くれることができるとおもう。ここまでいうと「有島氏が階級争闘を是認し、新興階級を
尊重し、みずから『無縁の衆生』と称し、あるいは『新興階級者に……ならしてもらおう....
「星座」より 著者:有島武郎
っても園だけは何んにもいわなかった。ガンベがいった。
「一番資格のない俺の発言を
尊重しろ。人見の奴は口を拭《ぬぐ》っていやがるが貴様は偽善者だからなあ。柿江は途....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
生きることが出来るのだ。私の唯一の所有よ。私は凡ての懐疑にかかわらず、結局それを
尊重|愛撫しないでいられようか。涙にまで私は自身を痛感する。 一人の旅客が永劫....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
テオドリヒ王(〔Ko:nig Theodorich〕 四七五―五二六年)が科学を
尊重しボエティウス(〔Boe:thius〕)という学者としきりに交際したという話....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
となっているものと私は確信いたします。ザール鉱工業地帯の掩護、特にオランダの中立
尊重は、戦争持久のための経済的考慮によったのであります。即ち決戦を絶叫しっつあっ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ごとき共同建築物が住宅として理想的だと考えている。最高の能率と衞生、各人の自由の
尊重、規律ある共同的日常行動等も、この種の住宅ならば極めて好都合に實現し得るので....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
少々時代遅れの気味であることは、疑問の余地がないらしい。若しそれ地上生活の経験の
尊重すべきものであることを強調する、最後の一節に至りては、まことに活眼達識の士に....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
とだ。ところが、われわれ、役場の書類を変えることが出来ぬわれわれは、ひとの生命を
尊重せざるを得ないのだ。戸籍よ、役場という殿堂を総轄する輝ける神よ、われは汝に礼....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を
尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定しておるのであります。しかるに、吉田内閣は、憲....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
みを浮べつつ歓喜の心を掻き抱く。私の感受性にうったうる自然の感化は山国生活の最も
尊重すべき事の一つである。 で、私は好晴の日を見ては屡々山岳の茸を訪問する。敢....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ら大成せらるべくその中心は必ずしも西洋文明でないと確信する。 東洋文明は天意を
尊重し、これに恭従である事をもって根本とする。すなわち道が文明の中心である。 ....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
くないスチルリング氏表が売られている。この論文は石原表における興味と、その功績の
尊重とを鼓吹せんがために書かれたもので、かくの如き優秀なる検査表が一般に用いられ....