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「導体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

導体の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無題」より 著者:夏目漱石
によって essential な personality を発揮する事ができる。導体的の文芸家美術家も、必要かも知れないが、人間の本分として、凡《すべ》ての人は....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
と、鈴木君はこれは迷惑だと云う顔付をしてしきりに主人に目くばせをするが、主人は不導体のごとく一向《いっこう》電気に感染しない。 「ちょっと乙《おつ》だな、あんな....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
「では、読まなかった先を続けますから、聞いて下さい。――私が自然の事物の中から導体になるものを選んだのは、ふとした発見からです。床の採光窓から覗いて、それが外....
厨房日記」より 著者:横光利一
に根を張っているものだと、梶は身の周囲を取り包んでいる漠とした得体の知れない不伝導体をごしごし擦り落しにかかったが、ふと前に一足触った芳江の皮膚の柔かな感触だけ....
怪異考」より 著者:寺田寅彦
て来る。また衣服その他で頭をおおい、また腹部を保護するという事は、つまり電気の半導体で馬の身体の一部を被覆して、放電による電流が直接にその局部の肉体に流れるのを....
鳥料理」より 著者:堀辰雄
》くなって、「これぁ不可《いか》ん。こうして 居るよりか、ひとつ夢でも見て詩の良導体になってやろう。」 そう考えながら寝床に這入り、私はそのまま他愛もなく眠って....
方則について」より 著者:寺田寅彦
に従う凝集力を考えたくなる。この凝集力と重力とは如何なる関係があるだろうか。荷電導体内部における電場の零なる事からクーロンの方則の厳密な事を証するが常であるが、....
科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
。――泥とは水を飽和したる土である。土というのは大地の微粒子である。大地は良い電導体であるし、水も電導体である。酸に似た臭気のあったところから、酸が混入したあっ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
て休養し、前後八個月ばかりも中断してから再び静電気の研究に戻った。 「先ず電気は導体の表面に在るのか、または導体と接する媒介物(絶縁物)の表面に在るのか」という....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ているのですか」大原「イヤ一向通ぜん。どうか通じさせたいと思っても向うは電気の不導体の如《ごと》し」書生|打笑《うちわら》い「それでは急に橋渡しを頼んでも駄目で....
雷嫌いの話」より 著者:橘外男
腹が立つ。 私が雷を恐れるのは、何か私の身体が特別に雷の感度に鋭敏な、電気の良導体みたいにでき上がっているからであろう。臆病とか臆病でないとか、そんな人間の本....