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「小仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で乗りつけた。あくる朝七ツ(午前四時)ごろに宿屋を立って、日野、八王子、駒木野、小仏、小原、与瀬、吉野、関野、上の原、鶴川、野田尻、犬目、下鳥沢、鳥沢の宿々あわ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
でも潜り込んで、それから催眠剤を嚥むに違いないのだよ。サア行こう。今度こそ、あの小仏小平の戸板を叩き破ってやるんだ」 こうして、法水はついに凱歌を挙げ、やがて....
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
いろに用いて、頤などの丸味や胸などのふくらみをこしらえておりますと、狭い仕事場で小仏を小刀の先でいじっているとはまた格別の相違……青天井の際限もない広大な野天の....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
と価格が分れているのを、十円のに決めて日限を切って約束をする。そこで仏師屋では、小仏を作る方の人が観音を作り始める。と、その五寸の観音の台坐を持って来い、と、そ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は自分の腕を各自が知っていたからでありましょう、すべて、一尺以内の小者を彫るのを小仏師、一尺以上を大仏師といったもの、大仏師になれば大小を通じてやる腕のあること....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て居るが、西の方が大分暗い。近村の二本松を前景にして、いつも近くは八王子在の高尾小仏、遠くて甲州東部の連峰が見ゆるあたりだけ、卵色の横幕を延いた様に妙に黄色にな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
みの》らすと申し伝えられてあります。 江戸を出て、武州八王子の宿《しゅく》から小仏、笹子の険を越えて甲府へ出る、それがいわゆる甲州街道で、一方に新宿の追分《お....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でこう言いましたから、甚三郎は、 「あの時とは?」 「それはあの、甲州へ参ります小仏峠の下の、駒木野のお関所で……」 「ははあ、なるほど」 ここにおいて駒井甚....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
街道では大菩薩峠の上、青梅宿《おうめじゅく》の坂下、江戸街道の丸山台、表の方では小仏峠《こぼとけとうげ》の二軒茶屋の裏の林の中と、府中のお六所様《ろくしょさま》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から先がほんとうの難所、女一人で通れるはずの道とも思われません。 お角が一人で小仏《こぼとけ》の方へ行ってしまってから、駒井能登守の一行がこの関所を立って同じ....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
業が尽きたら、仏になれ。 と、戸板を蹴ると、今度は裏に返り、藻をばらりと被った小仏小平が、「お主の難病、薬下され」と、片手を差し出すかと思いのほか、それも背後....
二人町奴」より 著者:国枝史郎
郎左衛門のために騙り討たれた。そればかりか唐犬権兵衛、夢の市郎兵衛、出尻清兵衛、小仏小兵衛、長兵衛部下の錚々たる子分が、復讐の一念懲りかたまり、水野屋敷へ切り込....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
太を色々に用いて頤などの丸味や、胸などのふくらみを拵えておりますと、狭い仕事場で小仏を小刀の先で弄っているとはまた格別の相違……青天井の際限もない広大な野天の仕....
隠亡堀」より 著者:国枝史郎
「時の機勢という奴さ」伊右衛門はひどく冷淡に「お梅の顔がお岩に見え、喜兵衛の顔が小仏小平、其奴の顔に見えたのでな、ヒョイと刀を引っこ抜くと、コロコロと首が落ちた....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
して富士がボーっと夢のよう、何というやさしい景色だろうと、飽かず眺めつつ過ぎた。小仏、与瀬、猿橋、大月と、このあたりの紅葉はまだ少し早いが、いつもはつまらぬとこ....