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「小僕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小僕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
小倅には、それだけの仕置をしなけりゃアならねえ。佐渡か沖の島か遠い所へ、こいつも小僕として売ってやる。……さあお前達!」と云いながら、手下の人買を見廻したが、「....
迷信解」より 著者:井上円了
祈りをなせり。主人その言葉に従い、家内のものを残らずその前をとおらしめしに、一|小僕の過ぐるに及んで幣束たちまちにふるい動けり。衆人大いに驚き、恐れて神妙なりと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
」 と、一ト枝の柴を折って火にくべ足した。 吉田山の庵はせまい。 おまけに小僕の命松丸が、炉部屋のとなりに、さんばらな童頭だけを夜具から見せて、熱臭く寝こ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
はい」 帝は苦笑される。 朝の清掃から、お食事をはこんでくるのも、すべてこの小僕ひとりがするのであった。 また、それで事足るほどな狭さなのだ。ゆうべはよく....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
・一) 笠置落ちや赤坂城の殺伐な筆に飽いたので、「群雀帖」の初めに、兼好法師の小僕の命松丸と雀のことなど書いたら、それから妙に私は雀が目につき出してきた。考え....