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「小吉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小吉の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
男坊の無頼な生活の中にも見出されるのを思う。例えば勝海舟の父、夢酔軒勝太郎左衛門小吉の回想録の美しさも死者の眼で生の世界を眺めている哀しさがあるからだ。 思え....
とっこべとら子」より 著者:宮沢賢治
杯、なんて大さわぎでした。ところがその中に一人一向笑わない男がありました。それは小吉《こきち》という青い小さな意地悪の百姓でした。 小吉はさっきから怒ってばか....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
町の報恩寺なる文内が母の墓の傍に葬られた。 抽斎の六女|水木はこの年馬役|村田小吉の子|広太郎に嫁した。時に年十八であった。既にして矢島周禎が琴瑟調わざること....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
くと、上泉伊勢守《かみいずみいせのかみ》以来の剣術ということだ。して三番目が初名小吉――即ち左衛門太郎夢酔入道、今の評判の麟太郎の父なんだな。してみると男谷下総....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、水上ニ四人並ンデ、水ヲヨケテ通シタガ、心持ガヨカッタ」 勝麟太郎の親父――小吉ともいえば、左衛門太郎ともいう馬鹿者が、子供の時分から、箸《はし》にも棒にも....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たので、あまりそういう物を食べなかったが、私だけは時々ねだって食べた。その中で、小吉田で桶鮓を食べたことをよく覚えている。小さな桶に鮓を入れたのを駕籠の中へ入れ....
迷信解」より 著者:井上円了
に一定のきまりがありて、その中に百本のミクジ竹を入れ、その各本に大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、凶の文字を記入してあり、これに対する判語は五言四句の詩をもって示し....