小壁[語句情報] » 小壁

「小壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの庭」より 著者:宮本百合子
夕飯時分ふらりと和一郎が来たことがあった。大震災のあと間もないときで、佃が崩れた小壁に紙をはって働いていた。そこへ和一郎が、姉さん、いる? とのんびり入って来た....
道標」より 著者:宮本百合子
るひろくて古びた、茶色っぽい室内だった。 「やあ、これはめずらしい」 その室の小壁のでっぱりで、ドアからかくされている寝台の上で野沢義二が起きあがった。 「よ....
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
西域あたりの画風らしい天衣などの緑いろの凹凸のぐあいも言いしれず美しい。東の隅の小壁に描かれた菩薩《ぼさつ》の、手にしている蓮華《れんげ》に見入っていると、それ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
金堂壁画――金堂壁画とアジャンター壁画――インド風の減退――日本人の痕跡――大壁小壁――金堂壇上――橘夫人の廚子――綱封蔵 金堂へは東の入り口からはいることに....
治郎吉格子」より 著者:吉川英治
絞りの手拭から、ころりと、百両包を二つ出して、竹窓のあいだから、手をさし入れて、小壁の下に置いた。そして治郎吉は、路地を出て来た。 「……あっ、ごめんなさいまし....