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「小夜着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小夜着の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
に薫《かお》り初《そ》める。 藤尾は北を枕に寝る。薄く掛けた友禅《ゆうぜん》の小夜着《こよぎ》には片輪車《かたわぐるま》を、浮世らしからぬ恰好《かっこう》に、....
三四郎」より 著者:夏目漱石
って、さっきお帰りになると、すぐに横におなりなすったのだと言う。長いからだの上に小夜着《こよぎ》が掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そう....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
伸子はほんとの生涯がこれから始まるこころもちで小説を書きつづけた。くたびれると、小夜着をかけて、火鉢のそばに横になった。そんなとき伸子のからだの下にしかれるメリ....
伸子」より 著者:宮本百合子
羽根蒲団をかけようかと思って――お前はどう? それでいいかい?」 伸子は、麻の小夜着《こよぎ》をかけた胸をたたいた。 「大丈夫よ」 多計代は、 「田舎はこれ....
悲しめる心」より 著者:宮本百合子
る我が妹の魂に捧げる。 仕立て上げて手も通さずにある赤い着物を見るにつけ桃色の小夜着を見るにつけて歎く姉の心をせめて万が一なりと知って呉れたら切ない思い出にふ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だけれども、どこへ出しても大丈夫という格のものだそうです。今日寿江子さんが行って小夜着の話、わかりましたかしら? 夜は綿の入ったものがなつかしいわね。 (二)....