小姓[語句情報] »
小姓
「小姓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小姓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
ら、八幡大菩薩に、神酒《みき》を備えるのが慣例になっている。ところが、その日は、
小姓《こしょう》の手から神酒《みき》を入れた瓶子《へいし》を二つ、三宝《さんぼう....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
御用を勤めたに相違ない。孔雀丸のまんなかには藩侯が乗っていた。その左右には美しい
小姓どもが控えていた。末座には大勢の家来どもが居列んでいた。船には竹に雀の紋をつ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ようち》をかけたとき、槍をもって奮戦し、そして、信長と一緒に討死《うちじに》した
小姓《こしょう》かなんかのことでしょう」 「そうだ、よく知っているね。どこで、そ....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、女房さんらしいのも――その赤い一行は、さあ、何だか分らない、と言う。しかし、お
小姓に、太刀のように鉄砲を持たしていれば、大将様だ。大方、魔ものか、変化にでも挨....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
の者の維新前後の話だけれども、一人、踊で奉公をして、下谷辺のあるお大名の奥で、お
小姓を勤めたのがね、ある晩お相手から下って、部屋へ、平生よりは夜が更けていたんだ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ドはいつも豪奢な生活をして自然にクレオパトラの風があり、わたしはまた公爵の子息を
小姓にして、あたかも十二使徒のうちの一族であり、あるいはこの静かな共和国(ヴェニ....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
て行きますと、いっぴきのめうしが、もうと、なきだしました。 「やあ。」と、わかい
小姓がいいました。「これでわかったよ。ちいさないきものにしては、どうもめずらしく....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
女なぞであるわけがありません。それから、みんなそろって広間へあがると、かわいいお
小姓たちが、くだもののお砂糖漬だの、くるみのこしょう入りのお菓子だのをだしました....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ことをゆるしました。 王子は、ひいさまを馬にのせてつれてあるけるように、男のお
小姓の着る服をこしらえてやりました。ふたりは、いいにおいのする森のなかを、馬であ....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
つきを、したがえ、侍従がけらいの、またそのけらいをしたがえ、それがまた、めいめい
小姓をひきつれて立っていました。しかも、とびらの近くに立っているものほど、いばっ....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
が出て留度が無かった。 されば本陣御着にても、御湯浴、御召替、御食事など、お側
小姓も、お付女中も、手の出しようが無い為に、異例では有るが本陣の娘、宿役人の娘な....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
そう云いながら追掛けた。 それを横合から出て救ってくれた一人の若侍。これは御側
小姓を勤める野末源之丞というのであった。 それが縁となって、夜の京橋|上に源之....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
っていた。 城の普請中である。春もやがて暮れかかる日の夕方に、秀吉が二、三人の
小姓を連れて普請場を見廻っていると、どこからともなしに一人の美しい上※はしずかに....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
あった。やがて幕が明くと、団十郎は水戸黄門で舞台に現れた。その太刀持を勤めている
小姓は、かの団五郎であった。彼は楽屋で見たよりも更に美しく見えた。私は団五郎が好....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
した。しかし、この腕白な英雄は結局それを面白いことにして、二、三連れて出た近侍の
小姓と障害物の跳び競べなぞするのでした。そして、その度に今日こそあの隙のない名人....