小学[語句情報] » 小学

「小学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
いて、腰に弁当の包《つつみ》やら水筒やらをぶらさげている。 能勢は、自分と同じ小学校を出て、同じ中学校へはいった男である。これと云って、得意な学科もなかったが....
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
の美しさに次第に彼の目を開かせたものは本所の町々には限らなかった。本も、――彼の小学時代に何度も熱心に読み返した蘆花《ろか》の「自然と人生」やラボックの翻訳「自....
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
洋服を和服に着換えた上、楽々と長火鉢の前に坐り、安い葉巻を吹かしたり、今年やっと小学校にはいった一人息子の武夫をからかったりした。 重吉はいつもお鈴や武夫とチ....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
この大垣《おおがき》もがらりと容子《ようす》が違ってしまいましたが、その頃町には小学校がちょうど二つございまして、一つは藩侯の御建てになったもの、一つは町方《ま....
」より 著者:芥川竜之介
りではない。お君さんも内心、お松さんの趣味の低いのを軽蔑している。あれは全く尋常小学を出てから、浪花節《なにわぶし》を聴いたり、蜜豆《みつまめ》を食べたり、男を....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
前に書いた「な」の字さんの知っているのはちょうどこの頃の半之丞でしょう。当時まだ小学校の生徒だった「な」の字さんは半之丞と一しょに釣に行ったり、「み」の字|峠《....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
、彼にはかなりはっきりと、こんな思い出が残っている。―― それはまだ兄や彼が、小学校にいる時分だった。洋一はある日慎太郎と、トランプの勝敗から口論をした。その....
葬儀記」より 著者:芥川竜之介
、みんな、体をそらせて、「やっと眼がさめたような気がする」と言った。 斎場は、小学校の教室とお寺の本堂とを、一つにしたような建築である。丸い柱や、両方のガラス....
少年」より 著者:芥川竜之介
した。保吉は未《いまだ》にこの少年の悪智慧《わるぢえ》の鋭さに驚いている。川島は小学校も終らないうちに、熱病のために死んでしまった。が、万一死なずにいた上、幸い....
将軍」より 著者:芥川竜之介
兄弟。そうじゃねえか?」 堀尾一等卒にこう云われたのは、これも同じ中隊にいた、小学校の教師《きょうし》だったと云う、おとなしい江木《えぎ》上等兵《じょうとうへ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
は今更此処に云う必要はない。機械的訓練を貴んだり、動物的勇気を重んじたりするのも小学校にのみ見得る現象である。殺戮《さつりく》を何とも思わぬなどは一層小児と選ぶ....
点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
こう云う外出の時にはまだ明治二十年代でも今めかしい洋服を着ていたのであろう。僕は小学校へ通っていた頃、「初ちゃん」の着物の端巾《はぎれ》を貰い、ゴム人形に着せた....
追憶」より 著者:芥川竜之介
画本や玩具などを貰った。その中でも僕を喜ばせたのは大きい剥製の雉である。 僕は小学校を卒業する時、その尾羽根の切れかかった雉を寄附していったように覚えている。....
良夜」より 著者:饗庭篁村
嬉しき事に思い、ますます学問に身を入れしゆえ、九歳の時に神童と言われ、十三の年に小学校の助教となれり。父の名誉、伯父の面目、予のためには三条の町の町幅も狭きよう....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が出るといわれてきたので、今でも暗くなってからひとりでここを渡らなければならない小学生は、こわくてたまらないのである。イカバッドはこの川に近づくにしたがって、心....