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小憩
「小憩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小憩の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ャスティス》ツェダルクランツ現る。数ヶ月前不得要領な訪問を受けて以来の対面なり。
小憩後、彼と組になってカドリルを踊る。珍妙にして恐るべきカドリルよ! ハガァド曰....
「旅愁」より 著者:横光利一
人で作った絵の原型は、手も届かぬ遠景となって流れているのである。
会がすんで
小憩後、一同は招待を受けている田辺侯爵の別邸で、東野の講演放送を聴くこととして、....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
く元のところへ戻って来たので時計を見ると、一時間五分経っていた。 帆村はそこで
小憩をとることにした。彼はオーバーのポケットから、チョコレートとビスケットを出し....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
った。 陽はつよく反射して、咽喉が乾いてこたえられなかった。わが一行は、方々で
小憩をとった。そのたびにレモナーデだ、ハイボールだなどと、念の入ったことになる。....
「夏遠き山」より 著者:宮本百合子
のを残して置かない。山歩きをしているうちに、偶然見つけた素晴らしい木蔭、愛すべき
小憩み岩、そんなものは先へ先へと何人かの足が廻って既に札を建ててしまう。その癖、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
へ着いたその晩、藩邸の人々の世話になって、夜船に乗り、翌朝伏見へ着いて或る宿屋に
小憩した。前にもいった通り、松山を立って以来感冒に罹っていたが、明石を過ぐる頃か....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
、午後三時頃からはじまる予定であるというのであったから二町野の豪農星野仙一氏方に
小憩した。 雨が小やみになって、気候はまことに涼しい。この気候は、闘牛に好条件....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
才の方に輩出しだした。 この動坂亭の興行はなかなかに有望だったが――と書いて今
小憩し、ラジオへスイッチを入れたら、山野一郎君の「なつかしの活弁ジンタ」が音楽入....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は異なり、黄ばんだ葉のある林間に瓦の壁がたちふさがっている。) 午後三時帰船。
小憩の後、市川純一氏の招待により、斎藤総領事、八木船長およびバクスター氏とともに....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
》新聞社の近くまで歩いて来たので、二人はやや疲れたままその辺の小さなカッフェーに
小憩《こやす》みして、進はウイスキー村岡はビール一杯を傾け、足の向くまま銀座通へ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だった。 ――いつか、御車と警衛の大列は、鳥羽の旧離宮についていた。 ここで
小憩がある。 予定として。 ここまで送って来た公卿および六波羅の弓箭千五百人....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。――しかしまだ少々時刻は早いとあって、忠顕は、ふたりを、二条の水亭に入れ、その
小憩のあいだに、 「ここだけの話だが」 と、いろんな機微を、義貞への、予備知識....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
を泝り、八時十三分、長次郎谷の出合。大なる羚羊を見る。十時、別山裏の平地に達し、
小憩して昼食。十時三十五分、出発。十一時、別山乗越着。長次郎等を室堂に遣り、米味....