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「小新聞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小新聞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
連中は午後に出発し、一晩遊んで翌日昼過ぎに帰って来たのだったが、土地のその日の小新聞に、倉持の結婚式の記事が、大々的に出ていることを、銀子は晩方になるまで少し....
読書法」より 著者:戸坂潤
の嘱託メンバーを発表した新聞もある。その他一二、ブック・レヴューを主な仕事とする小新聞の企ても始まった。この原因については色々研究しなければならないが、一つは所....
ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
してこれに報ゆるといったような現象の流行した国もあったようである。 またある「小新聞」で或る独創的で有益な記事欄を設け、これがある読者のサークルで歓迎されたよ....
五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
ツキ新聞の排除、用紙配給の是正、購読者の要求への即応という掘割をとおって、戦後の小新聞は、民主的な性格のものをふくめて、大企業新聞に吸収された。そして、一九四九....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
Home Journal の記者として名声を馳せた Edward Bok が、小新聞の速記者として働いていたのは、まだ十五、六歳の少年の頃だった。その頃彼は思....
現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
。その際、同じとるなら代表的な新聞を、と考えるのが人情だと思う。かりに、そうして小新聞ととりかえられたただ一種類の大新聞が、かりにその世論調査で、日本人の政党支....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
イデオロギーとしてのイデオロギーの機関なのである。 政治新聞でない処の昔の所謂小新聞となったのである。 だから近代的大新聞では、一方に於て特殊社会層としての....
辞典」より 著者:戸坂潤
に止まるか或いはプロパーな意味での政治性を発揮するかの区別は、日本の例で云えば、小新聞と大新聞との区別となる。小新聞は主に社会の市井事を報道することを目的とし、....
社会時評」より 著者:戸坂潤
に廻ったのだから、之は何と云っても推賞しなければならぬ企てなのだ。 都下の或る小新聞の報道する処によると、今度のギャング狩りには初めから大新聞との連絡がついて....
怒りの虫」より 著者:豊島与志雄
な建物の三階にあった。事務所といっても、彼が主事嘱託という名義で関係してる近県の小新聞の、東京連絡所を兼ねたもので、所員には、老若の男二人と、女が一人いた。木山....
巷談師」より 著者:坂口安吾
間が良いか分らない。 巷談屋を開業する。開店そうそう大評判、ソレというので、大小新聞、あらゆる綜合雑誌(キングを含む)みんなオレのところへ巷談よこせ、といって....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ができない。実にヒドイと思うねえ。そのように人を傷けて、それで羞なき人間がいかに小新聞とはいえその第一面の特設の欄に覆面の批評を加えるとは、その新聞がまた同列に....
泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
れて行ったのである。そこで、地方新聞の配達をはじめた。しかし、百五十部か二百部の小新聞を購買し、これを配達していたのでは、到底七人の家族を支えきれるものではない....
裸体談義」より 著者:永井荷風
が少くはない。殺人|姦淫《かんいん》等の事件を、拙劣下賤な文字で主として記載する小新聞《こしんぶん》の流行、またジャズ舞踊の劇場で婦女の裸体を展覧させる事なども....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
も》に銀座辺の飲食店やカッフェーの女の噂《うわさ》をかく余り性《たち》の好くない小新聞《こしんぶん》に、君江が今日《こんにち》まで誰も知ろうはずがないと思ってい....