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小普請
「小普請〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小普請の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
《ふかみしんざえもん》と申すお屋敷へ廻って参ります。この深見新左衞門というのは、
小普請組《こぶしんぐみ》で、奉公人も少ない、至って貧乏なお屋敷で、殿様は毎日御酒....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
う》で外村金右衞門《とのむらきんえもん》と云う是はその直参《じきさん》と申しても
小普請《こぶしん》で居ります、母方の縁類と云う訳でも何《なん》でも有りませんが極....
「幻談」より 著者:幸田露伴
嫉《そね》みや憎みをも受けまして、そうして役を取上げられまする、そうすると大概|
小普請《こぶしん》というのに入る。出る杙《くい》が打たれて済んで御《お》
小普請、....
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
時もおどろいた。 外記は今まで番士を勤めていたが、去年の暮れに無役《むやく》の
小普請《こぶしん》入りを仰せつかったというのであった。尤《もっと》もお役を勤めて....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
それに就いて、嘉兵衛はこう答えた。池田の屋敷は小石川|原町にあって、二百五十石の
小普請組である。自分はその隣り屋敷へ出入りしているが、池田の屋敷は当主のほかに大....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
という人は今年三十七の御奉公盛りですが、病気の届け出でをして五六年まえから無役の
小普請入りをしてしまいました。学問もある人で、若い時には聖堂の吟味に甲科で白銀三....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
軸に書かれた八郎次の孫なる当代大和田十郎次は、旗本も旗本、石高二千八百石を領する
小普請頭のちゃきちゃきだったからです。しかも事は今、同じそのお直参八万騎の列につ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の人とした。たとえばオランダから観光船を贈って来た時に矢田堀景蔵、勝麟太郎なぞを
小普請役から抜いて、それぞれ航海の技術を学ばせたのも彼だ。下曽根金三郎、江川太郎....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、御軍艦操練所は海軍所と改められ、英仏学伝習所が横浜に開かれたのも、その結果だ。
小普請組支配の廃止、火付け盗賊改めの廃止、中奥御小姓同御番の廃止、御持筒頭の廃止....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
姓来歴を」 「待ち給え」 悪食家の一人が、この時、首を傾けて、 「勝は四十俵の
小普請《こぶしん》、石川右近の組下だが、勝の父は男谷《おたに》から養子に来たのだ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ッテイル、ソレ故ニ子供ガ月々、今ニオレヲ尋ネテクレル、ソレカラトウトウシマイニハ
小普請入リヲサセラレテ百日ノ閉門デ済ンダ、ソノ時ノ同役ノ井上五郎右衛門ハ、トウト....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
へ消えてから小半刻《こはんとき》もたったか。麹町《こうじまち》三番町、百五十石|
小普請《こぶしん》入りの旗本|土屋多門《つちやたもん》方の表門を、ドンドンと乱打....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
柳島に近いところに住んでいる小原数馬という旗本屋敷から受取ったものである。小原は
小普請入りの無役といい、屋敷の構えも広いので、裏のあき地一円を畑にしていろいろの....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
まだに、奥坊主組頭をつとめておるのか」
四
「いえ。ただいまは、
小普請《こぶしん》お坊主だとか聞き及びました」
「
小普請坊主か。しからば、無役だ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
戒め洒落本《しゃれぼん》の作者を懲罰するあり。この前年蜀山人既に狂歌の事よりして
小普請入《こぶしんいり》を命ぜらる。ここにおいて志《こころざし》を改め、聖堂の試....