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「小歇み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小歇みの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
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半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
文久三年の五月なかばである。毎日降りつづく五月雨もきょうは夕方からめずらしく小歇みになったが、星ひとつ見えない暗い夜に、牛込無量寺門前の小さい草履屋の門をた....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に綾瀬の方までのぼって行ったのは夜も四ツ(午後十時)をすぎた頃で、雨もひとしきり小歇みになった。もちろん濡れる覚悟であったから、客も船頭も蓑笠をつけていたが、雨....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しん吉は一体どうしたのかねえ」 聴いている三人は顔を見あわせた。外には暗い雨が小歇みなく降っていた。 「なるほど怪談だ」と、善八は冷えた茶を飲みながら云った。....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
はためいて、地震のような大きい地ひびきがする。それが夜の白らむまで、八、九時間も小歇みなしに続いたのであるから、実に驚いた。大袈裟にいえば、最後の審判の日が来た....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
子器のチリンという音、召使達の足音、そうした物音に混って、二人の客人は家の四方に小歇みなくザワザワと流れる水声を聞くことが出来た。 「どうも廻り廻って悪い場所に....
木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
し込んでいるので、わたしは失望しました。さびしく衰えた古い宿場で、暮秋の寒い雨が小歇みなしに降っている夕、深山の奥に久しく住んでいた男から何かの怪しい物がたりを....
異妖編」より 著者:岡本綺堂
ので、病人の枕もとで暫く話しているうちに、雨も風も烈しくなって来た。そのうちには小歇みになるだろうと待っていたが、夜のふけるにつれていよいよ強くなるらしいので、....
三国志」より 著者:吉川英治
、そことて、一面の火焔、どこを見ても、面も向けられない熱風であった。 一時は、小歇みかと思われた風速も、この広い地域にわたる猛火にふたたび凄まじい威力をふるい....