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小熊
「小熊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小熊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「双子の星」より 著者:宮沢賢治
さかなのくちの かたち。 大ぐまのあしを きたに 五つのばした ところ。
小熊《こぐま》のひたいの うえは そらのめぐりの めあて。」 双子のお星様た....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
で、危く重囲を脱し得たが、従士は次々に斃れるばかりである。その処を赤い瓢箪の上に
小熊を附けた馬印を押し立て、兵五百に先頭して、馳け抜ける若武者がある。重昌の子|....
「なめとこ山の熊」より 著者:宮沢賢治
えてまるで釘付《くぎづ》けになったように立ちどまってそっちを見つめていた。すると
小熊が甘えるように言ったのだ。 「どうしても雪だよ、おっかさん谷のこっち側だけ白....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
にあてることができた。三根夫は、ガンマ和尚の顔を見ることができた。れいのとおり、
小熊で豚で人間のようなガン人であったが、ガンマ和尚は、額にしわがより、眉の間にも....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
んだ。 「出航用意よろし」 と猿田飛行士のところから、返事があった。 「進路は
小熊座の北極星、出航始めッ」 ついに蜂谷艇長は、出発命令を下した。猿田が開閉器....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
されていないのであります。
その時分、駒井は天体のある部分――たとえば大熊座と
小熊座の間のあたりに、何か異状を認めたらしく――望遠鏡に吸いつけられて、茂太郎の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
するに足る一つの有力なる事情もありました。 それというのは、例の親の毛皮を慕う
小熊を、首尾よく自分の所有とすることができたので、これに就いてはお角さんが香具師....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で亡くなりましたものですから、その皮を剥がして置きますと、争われないことに、この
小熊めが、母の皮をよく知っておりまして、これが無いと眠れませんものでございますか....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
近)にかなりの大店《おおだな》であった、書籍と両替屋をかねて、町役人も勤めていた
小熊という家もその数には洩《も》れなかった。家附《いえつき》の娘おたかは御殿勤め....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ょうず》あり、常陸《ひたち》えど崎に住んで悪疾を病み、根岸|兎角《とかく》、岩間
小熊、土子泥之助なる三人の高弟が看病をしているうちに、根岸兎角はみとりに倦《あ》....
「山の別荘の少年」より 著者:豊島与志雄
土星のこと、大熊星座《おおくませいざ》のなかの北斗七星《ほくとしちせい》のこと、
小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロメーダ星座、ペルセウス星座、牽牛星....
「光は影を」より 著者:岸田国士
しんと静まり返つた気分で、朝食をとり、小一時間、公園のあちこちをうろついた。檻の
小熊や、猿のむれに笑い興じ、藤村の詩碑の前にたゝずみ、千曲川の急流にのぞんだ崖の....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
を褒賞して、やがて一瓶の酒を十倍に増して、返してくれるのだと信じている。アイヌが
小熊を愛する姿は、美しいほどだ。だが、山へ熊狩りに出ては、戦慄に値する勇敢さを示....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
の幼児の乗りたる箱車を牽く犬もあり。石狩川の水を引ける掘割の傍に宿屋ありけるが、
小熊を鉄鎖にて木に繋げり。大人も小児も打寄りて見物す。その
小熊ぐるぐる廻りて、時....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
学界の長老に抗議した札幌の農大の一学生があった。その学生は現在の北大の理学部長|
小熊捍《おぐままもる》博士である。学界の因襲について知識の少い一般の人たちには、....