小笠原流[語句情報] » 小笠原流

「小笠原流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小笠原流の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
え》模様のけっこうやかなおタバコ盆には、馥郁《ふくいく》として沈香入りの練り炭が小笠原流《おがさわらりゅう》にほどよくいけられ、今は、ただもうそのお来客と城主伊....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
に対してすら痛み入《い》っている上へ、妙齢の女性《にょしょう》が学校で覚え立ての小笠原流《おがさわらりゅう》で、乙《おつ》に気取った手つきをして茶碗を突きつけた....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
と嬉しそうな様子で帰りました。 由「どうも御機嫌宜しゅうと云って、手をついて小笠原流で、出這入に御機嫌宜しゅうなんてえ様子は無いねえ、此処の女中などは、ガラ....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
オミキなんか運んだことないですよ。物を運ぶとき、いつもかうです」 「するとそれは小笠原流ですか」 「いゝえ。私、目が悪いから、目のところへかう捧げてクッツケない....
青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
には風馬耳、その時々の愉しみを見つけて滑りこむ。日頃オサンドンの訓練、良妻賢母、小笠原流、窮屈の極点に痛めつけられているから単純な遊びでも御満悦で、戦争の真最中....
津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
の画を論ずるに伝説的の技巧や手法を盾に取ってするのはそもそも見当違いな事である。小笠原流の礼法を標準としてロシアの百姓の動作を批評するようなものかもしれない。あ....
妖婆」より 著者:岡本綺堂
川は座敷へはいって来た。石川はことし二十歳で、去年から番入りをしている。彼の父は小笠原流の弓術を学んで、かつて太郎射手を勤めたこともあるというほどの達人であるか....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
に最敬礼を表しているのである」 といった。そこで日本の使節もよいことを聞いた、小笠原流にもない礼法を学んだと喜び、いよいよ宮廷《きゅうてい》に達し拝謁《はいえ....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
ソロと襖を開いて入来った。見ると地方には稀な美しい娘であった。 これが恐ろしく小笠原流で――それで何をするのかと思うと、枕頭に蒔絵の煙草盆を置きに来たに過ぎな....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ない。さ。これへ。」 と玄内は高笑いを洩らした。それに救われたように、伝二郎は小笠原流の中腰でつつっと台所の敷居ぎわまで、歩み寄って行った。 「そこではお話も....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の中で師匠と弟子とが実地のつもりで研究するのでありまして、いわば礼儀作法の稽古を小笠原流の先生と生徒とが、客となり主人となって雛型でやる、あれと同じようなもので....