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「小粋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小粋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
「いるんですとも」と、お六はすぐに引き取って答えた。「お部屋にいる又蔵さんという小粋な兄《あにい》さんなんですよ」 又蔵という名が半七の胸にひびいた。 「むむ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と見かえると、どこかの寮らしい風雅な構えの門の前で、年頃は二十五六の仲働きらしい小粋な女が、一人の按摩の袂をつかんで曳き戻そうとしているのであった。 「お時さん....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らとしゃべり出した。 三 富蔵の隣りにお津賀《つが》という二十五六の小粋《こいき》な女が住んでいる。よほどだらしのない女で、旦那取りをしているという....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
をのむので、半七も一、二杯附き合った。二人はうす紅い顔をして茶屋を出ると、門口で小粋なふうをした二十三四の女に出逢った。女は妹らしい十四五の小娘をつれて、桐屋の....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
を出て、駅の女郎屋をさがしにゆく途中で、一人の男に声をかけられた。男は三十五六の小粋な商人風で、菅笠を手に持って小さい荷物を振り分けにかついでいた。彼は七蔵を武....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一町ばかりも河岸に付いて駈けてゆくと、果たしてひとりの女が倒れていた。廿三四の小粋な風俗で、左の胸のあたりを突かれているらしかった。七兵衛が死骸をかかえ起して....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
ーで行けば十分とかからない。 三四郎の住居は、丸太材を適度に配したヒュッテ風の小粋な住居で、同じように三軒並んだ右端の家であった。左端の家はもう休んだのか窓に....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
年は四十五、六でもあろう、頭には昔ながらの小さい髷を乗せて、小柄ではあるが色白の小粋な男で、手甲脚絆のかいがいしい扮装をして、肩にはおでんの荷を担ぎ、手には渋団....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
金次が帰って来たなと思ううちに、格子ががらりとあいて、半七とおなじ年頃の若い小粋な男がぬれ手拭をさげてはいって来た。金次はこのごろ小|博奕などを打ち覚えて、....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
島さんは深川の生まれだというだけに、からだはいやにでぶでぶ肥っていたが、どこにか小粋なところがあって、人間もはきはきしていた。年はもう廿七八の世帯くずしらしい女....
初雪」より 著者:秋田滋
* * * この散歩路のほうに向って入口のついた、小粋な構えの小さな家が一軒あったが、折しもその家から若い女がひとり出て来た。ちょ....
」より 著者:岡本綺堂
「権七という中間はわたくしも知っています。上州の生れだとか聞きましたが、小作りの小粋な男でした。あれが御主人の奥さんと夫婦になって……。おまけに奥さんをぶち殺す....
恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
持主で、背格好も肉付きもまず普通であった。船宿などに奉公する女であるから、どこか小粋でありながら、下卑ていない。身持もよくて、これまでに浮いた噂もないという。そ....
子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
のは、お初という女で……。年齢は二十五六だったそうですが、色の浅黒い、細おもての小粋な女で、今こそこんな田舎に引っ込んでいますが、生まれはやはり江戸で、清元など....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
は四十五、六でもあろう。頭には昔ながらの小さい髷を乗せて、小柄ではあるが、色白の小粋な男で、手甲脚袢の甲斐甲斐しい扮装をして、肩にはおでんの荷を担ぎ、手には渋団....