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小論
「小論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
事を希望する。また自分としても、如上の記述に関する引用書目を挙げて、いささかこの
小論文の体裁を完全にしたいのであるが、生憎《あいにく》そうするだけの余白が残って....
「如是我聞」より 著者:太宰治
というのが、妙に私の悪口を言っていたので、さすがにむっとなり、この雑誌の先月号の
小論に、附記みたいにして、こちらも大いに口汚なく言い返してやったが、あれだけでは....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
の支持者で、兼ねて軍備拡張論者である。松本は若い丈けに夜警団廃止の急先鋒、軍備縮
小論者と云うのであるから、耐らない。三十分置きに拍子木を叩いて廻る合間にピュウ/....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
て。」「沈黙は金なりということに就いて。」「野性と暴力について。」「ダンディスム
小論。」「ぜいたくに就いて。」「出世について。」「羨望について。」「原始のセンチ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
各国のファッショ化過程についての有益な概括から出発している。云わば世界ファシズム
小論と云っていい。次のライマンの論文と共に、ダットの「汎論」に帰するものである。....
「創生記」より 著者:太宰治
雄氏ノ一文、読ンデ、私カカナケレバナルマイト存ジマシタ。多少ノ悲痛ト、決断、カノ
小論ノ行間ヲ洗イ流レテ清潔ニ存ジマシタ。文壇、コノ四、五|年ナカッタコトダ。ヨキ....
「渡り鳥」より 著者:太宰治
ですね。」 お世辞の失敗を取りかえそうとして、山名先生のモオツアルト礼讃の或る
小論文を思い出し、おそるおそるひとりごとみたいに呟いて先生におもねる。 「そうと....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ギー性」・「共通感覚と常識」・「純文学の問題」の四つは、あまり特殊な問題に渡った
小論文なので、之を除いて、代りに「哲学の話」という講話風の文章を入れた。書物全体....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
に顔を出した。それ等の一つはライプツィッヒの本屋から僕に「近代の日本の女」と云う
小論文を書けと云うものだった。なぜ彼等は特に僕にこう云う
小論文を書かせるのであろ....
「小説の内容論」より 著者:豊島与志雄
る時、文壇は行きづまるということを知らず、常に溌剌と進んでゆくであろう。 この
小論の第一の論旨は、右のことで尽きる。然しこれは常識的な議論である。更に論旨を、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
その後削除された。(ことに、反抗の中で、クリストフの青年時代のドイツの詩に関する
小論。) (三) 各巻の製作年月はつぎのとおりである。 曙と朝、一九〇....
「リズムの構造」より 著者:中井正一
するのであるというワイルドの語を、再びここに想起してこの稿を閉じよう。終りにこの
小論の俯瞰図を掲げて、同人ならびに読者諸兄の峻烈なる爆弾投下に備えたい。 リズ....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
化であるが、同時にそれは芸術以前の映画の姿をも象徴しているのである。 私がこの
小論で述べようと思つたことは、以上でほぼ尽きたわけであるが、この議論をさらに推し....
「芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
ない。 かかる反省が芸術における人間学的考察の粗いひとつの試みともならば、この
小論の目的はたっせられるのである。....
「嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
のではない、裁判所は事実許可があったと云って居るのだ」といわれた。われわれはこの
小論争を傍観して、そこに外面に現われた文字や論理の以外に、両博士の心の動き方をみ....