小酌[語句情報] » 小酌

「小酌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小酌の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
であった頃の若木の花。夫婦の色香を分けたのである、とも云うが…… 酒井はどこか小酌の帰途と覚しく、玉樹一人縁日の四辺を払って彳んだ。またいつか、人足もややこの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、それに一指を加うることができないとは…… 神尾は憤《いきどお》りを含みつつ、小酌を傾けました。 七十 さてその次の夜は、またおぼろ月の大....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
領すべく、美からねど酒あり微酔を買うべきに、まして膳の上には荒川の鮎を得たれば、小酌に疲れを休めて快く眠る。夜半の頃おい神鳴り雨過ぎて枕に通う風も涼しきに、家居....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の一|夕は、清遊であった。 自然、話はかたく、女たちも、座に消えがちで、君子の小酌にならざるをえない。 「ときに、執権どのの御不例もだいぶお久しいようですが」....