小野田[語句情報] »
小野田
「小野田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小野田の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
板《たちものいた》の側へも来て、寝そべって戯談《じょうだん》を言合ったりしていた
小野田と云う若い裁縫師と一緒に、お島が始めて自分自身の心と力を打籠《うちこ》めて....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
の出るのを待った。心のうちは、いつものように得意の絶頂であった。 白軍の大将は
小野田右近《おのだうこん》といった。十二の年から京における槍術の名人|権藤左門《....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
と妙ですが――ないでしょうか」 「いや才三については憐れな話がある。その頃家中に
小野田帯刀《おのだたてわき》と云うて、二百石取りの侍《さむらい》がいて、ちょうど....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
この位経歴のよく知れた人は無い。 当時の大阪城代内藤豊前守の家中百五十石勘定方
小野田久之進へ、この貞柳が、たかを嫁入らせた。母親は年増だがいい女、娘は後の松葉....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
である。政宗の兵が万一敵意をあらわして、氏郷勢の南へ廻って立切った日には、西には
小野田の城が有って、それから向うは出羽奥羽の脊梁《せきりょう》山脉に限られ、北に....
「同胞」より 著者:豊島与志雄
やっていて、他に二三人子供もあり、わりに楽に暮していた。恒夫の弟に当るその子は、
小野田茂夫といって、豊山中学校に通っていた。 「本当ですか、お祖母さん。」と恒夫....
「牛乳と馬」より 著者:豊島与志雄
から、賠償さして下さい。ここで待っていて下さいよ。決して怪しい者じゃありません。
小野田達夫……。」ポケットを探った。「名刺をいま持っていませんが、
小野田達夫とい....
「捨吉」より 著者:三好十郎
い顏をして 俺は甘くないぞという顏をして それ故にこの上もなく甘い顏をして 「
小野田がなんだよ!」 と言つて嘲笑した 君の嘲笑は シンからの憎惡を含んでいる....