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小関
「小関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小関の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「昔の火事」より 著者:宮本百合子
た。ふーん。じゃ、あっちのもみんな、その穴ですね? そうですとも。功労者は、この
小関君です。というのを見れば、それは中学の帽子をかぶった十六七の少年で、これも笑....
「今朝の雪」より 著者:宮本百合子
? 御免なさい」 一目でわかるカネボーの大きい紙包を下げてそこに笑っているのは
小関紀子であった。 「まあ……。思いがけないのねえ」 峯子は、全く意外そうにの....
「午市」より 著者:宮本百合子
とね。御近所に川でもありますの?」 彼女の斜向《はすか》いで、夫の健介や主人の
小関に団扇の風を送っている妻のおふゆに訊いた。 「いいえ、川なんかずっと遠方なん....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
うのであった。そこで九郎兵衛に返書を齎《もた》らさしめ、守屋|守柏《しゅはく》、
小関《おぜき》大学の二人を京へ遣ったが、政宗の此頃は去年大勝を得てから雄心|勃々....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぼせきってしまって、ここに今晩の本陣を押据えて、明日は西軍を微塵に踏みつぶして、
小関のあとで首実検をするという威勢に満ち満ち切っているのですから、米友が何を言う....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
じ》の歓喜天へ出て、それから長等神社《ながらじんじゃ》の境内《けいだい》を抜けて
小関《おぜき》越えにかかりましたのです。
小関はすなわち逢坂《おうさか》の関の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
役人がいて手形を出せとも言わなかった。表向には逢坂の関というのがあって、その裏に
小関がある。自分たちは
小関越えをして来て、それから少しあと戻りをして、蝉丸神社へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
植民地を構えた上平寺の方面から登るとすれば、関ヶ原からでは、この本道へ出ないで、
小関から北国街道へ出るのが順ですけれども、胆吹へ登るものが必ずしもその道をとらな....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、いろいろの情景をわき立たせて、そこに峯子という若い女やとき子という一種の女や
小関紀子という女のひとやらの姿を浮き立って来ている最中です。大変面白いのよ。その....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
事長と話し合おうというのですね。」 「荒田さんの電話では、ここの理事長のほかに、
小関君が相談にのるらしいのです。」
小関というのは、古い文部|官僚で、こちこち....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
た。
若い侍は、仙波八郎太の倅、小太郎で、読んでいる書物は、斉彬から借りた、
小関三英訳の「那波烈翁《ナポレオン》伝」であった。
父の八郎太が、裁許掛見習と....