小麦粉[語句情報] »
小麦粉
「小麦粉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小麦粉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
し》してしまうからね」 「ははーん、なるほど」 「第二の例。上甲板に、虫のついた
小麦粉を陽《ひ》に乾《ほ》してある。それを中へ入れるのを忘れて、その潜水艦が海の....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
して、水車づきの米が何分安心の出来る気分を与える。 手打うどんを作る段取りは、
小麦粉を若干すくい取って、こね鉢の中に入れ適当にこね上げて、それを三尺四方程のの....
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
一つを取って、こわすかこわさないうちに、ひどく困ったことには、一瞬間前まで真白な
小麦粉で出来ていたものが、玉蜀黍《とうもろこし》の粉でつくったように黄色がかって....
「猫吉親方」より 著者:楠山正雄
んでした。けれども、この猫がいつもねずみをとるときに、あと足で梁にぶらさがって、
小麦粉をかぶって、死んだふりをしてみせたりして、なかなかずるい、はなれわざをする....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
僅かな品もたちまち引張り凧でからからになり、食料品缶詰は倍値に売られ、一袋四円の
小麦粉が十六円まで奔騰した。 私の店でも二日ほどで原料の砂糖と粉が切れてしまっ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
を、その職長に命じたところ、やがて調べて出したのを見ると製造出来上がりの分量が、
小麦粉、砂糖、バター、玉子などの原料と全く同量に出来上がっており、この売価は原料....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
クラスノヤルスクの附近では、食糧品は法外に安かった。一プウドすなわち四十ポンドの
小麦粉は約二|片《ペニー》半で売られ、一頭の牡牛は五、六|志《シリング》、また牝....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
費量との比率の若干の変化があるに違いない。英蘭《イングランド》南部の労働者は精白
小麦粉のパンを食う習慣があるので、彼らは半ば餓死するほどの地位に陥らぬ限り、蘇格....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
公然と食糧の用意ができるのはありがたかった。さっそく仕度にとりかかり、食糧として
小麦粉、炒粟、乾葡萄、塩、唐辛子粉、榧の油、木椀に木匙、羊の長毛を内側にして縫い....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
わら》を摺り潰してパルプをつくり、それをフェナルチン・アドという薬品で処理すると
小麦粉と同様のものができるというのですが、フェナルチン・アドなんてのがそもそも出....
「うむどん」より 著者:佐藤垢石
しかし、子供に家計の実体を知らすのも何だからと思って、お前たちよ、うどんも麺包も
小麦粉からこしらえるのは知っているだろう。だが、いま日本にあり余るほどの
小麦粉は....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
本科)のものではあるが、全く別属の品で名は毒麦でも麦とはなんの関係もない。しかし
小麦粉を度々食料にする今日ただいまでは、この毒麦には吾不関焉《われかんせずえん》....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
さめまど》を濡らす巴黎《パリ》の料亭において七面鳥と牡蠣《かき》を喰《くら》い、
小麦粉にて手製したるすいとんのごとき雑煮を、薄寒き棟割長屋《アパルトマン》の一室....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ど主な者から下僕に至るまで順々にやってしまいますと、チベット茶と同時に一人一人に
小麦粉を捏ねてちょうど棒捩にしたような揚げ物と瓦煎餅にした揚げ物を盆に一ぱいずつ....
「材料か料理か」より 著者:北大路魯山人
い牛肉がもとであり、うまいそばはそば粉の品質のよさであろう。うまいスパゲッティは
小麦粉の良質にある。 えびといってもいろいろある。同じえびでも、本場のえびは大....