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少なくも
「少なくも〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
少なくもの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ばかりです。あなたは僕に信頼を置いてくださる事はできないのでしょうか。人類の中に
少なくも一人《ひとり》、あなたのすべての罪を喜んで忘れようと両手を広げて待ち設け....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。これについては余り確かな根拠からは何事も言い兼ねるのであるが、しかし我々は――
少なくも科学者たちは――最上の時代に生活していると主張しても大丈夫である。それで....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
く強度の統一が希望される。東亜諸民族の疑心暗鬼が除去されたならば、一日も速やかに
少なくも東亜連邦に躍進して、東亜の総合的威力の増進を計らねばならぬ。更に各民族間....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
と、一泊や二泊で引揚げて来ては、わざわざ行った甲斐が無いということにもなるから、
少なくも四、五日や一週間は滞在するのが普通であった。 温泉宿へ一旦踏み込んだ以....
「海底都市」より 著者:海野十三
とは知られていない。地上ではたびたび人類を始め生物が死に絶《た》えたことがある。
少なくも三回の氷河期や、回数のわからないほどの大洪水《だいこうずい》、おそろしい....
「雷」より 著者:海野十三
るという大仕事だった。 その工費は全部で六百円。この仕事が済めば松吉の懐中には、
少なくも三百円の現金が残るはずだった。その上、北鳴の実験が済んでしまえば、この櫓....
「橋」より 著者:池谷信三郎
のだそうです。男がそこに、昔のままの十八の少女の姿をした彼女を発見するまでには、
少なくも三四十年の永い歳月が要るのです。その間、女の幻を懐いて、嵐の夜もじっと山....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
ことが分るまいでな。何でもしたことには、それ相当の報酬というものが、多くもなく、
少なくもなく、ちょうど可いほどあるものだと、そう思ってろ！ 可いか、お貞、……お....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かせましたが……。そうです、私の知っているだけでもカトリーヌ・フォンテーヌの話を
少なくも百度ぐらいは話しました。 カトリーヌ・フォンテーヌは、親父が子供の時に....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
帰って来た。捜索は不成功である。この氷山は途方もなく広いので、われわれはその上を
少なくも二十マイルは歩いたが、行けども行けども果てしがありそうにも思われなかった....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
取られて、残りの二十円を市野さんとわたくしとで二つ分けにしました。初めの約束では
少なくも月に五、六度ぐらいは逢いに来てくれるはずでしたが、市野さんは大嘘つきで、....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ポツポツ読んでいた。十四歳から十七、八歳までの貸本屋学問に最も夢中であった頃には
少なくも三遍位は通して読んだので、その頃は『八犬伝』のドコかが三冊や四冊は欠かさ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
、盆の徐々に運行するを見る。けだし、この動作たる、突然行わんと欲するもあたわず、
少なくも三、四回以上これを試みざれば動かず。もっとも、一回この動作を呈せし家は、....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
うにこの馬鹿々々しい滑稽欧化の大洪水もまた新らしい文化を萌芽するの養分を残した。
少なくも今日の文芸美術の勃興は欧洲文化を尊重する当時の気分に発途した。 井侯が....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
刊の戦史その他の出版物が相当にあるのだから、研究しようとするなら必ずできる。私は
少なくも政治・経済の大学には軍事学の講座を設くべしと多年唱導して来た。配属将校は....