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「少人数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少人数の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
る。すっかり満足しきった彼は、今すごして来たばかりの夜会のあらゆる愉快な場面や、少人数のまどいをどっとばかりに笑わせたいろんな言葉をそこはかとなく思い出した。そ....
明暗」より 著者:夏目漱石
と、私も少し嘘《うそ》を吐《つ》く性分《しょうぶん》だが、私の家《うち》のような少人数《こにんず》な家族に、嘘付《うそつき》が二人できるのは、少し考えものですか....
海異記」より 著者:泉鏡花
な、折敷にのせて、カタリと櫃を押遣って、立てていた踵を下へ、直ぐに出て来た。 「少人数の内ですから、沢山はないんです、私のを上げますからね、はやく持って行って下....
深夜の市長」より 著者:海野十三
廊下にいらいらしながら、僕は宿直室に辿りついた。室内に居合わせたのは、思いの外の少人数だった。雁金検事は、書記を督励して、何か書類を繰らせていたが、僕の入ってき....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
うと、気分がすぐれないように襟に顔を埋めてじっと一間に坐っていた。 さらでだに少人数には広過ぎた家は夫なき今、小女一人を対手では恰も空家にでも住んでいるように....
道標」より 著者:宮本百合子
で響いた。そのあたりは砂地のような地質になっていて、その上に黒い影をうつしてゆく少人数の靴音も、高い虚空までつたわる感じだった。四十がらみの世帯もちらしい運転手....
三月八日は女の日だ」より 著者:宮本百合子
ていると誇ることはできぬ」。労働者と芸術の記者は書いている。「劇場の建物が古く、少人数しか収容せず、従って経営費の負担=切符が一人あて高くなる。勘定して見よう、....
火星探険」より 著者:海野十三
への大航空が遂に自分たちの手によって完成したのである。乗組員はわずか十名たらずの少人数で、この困難な大事業を見事にやりとげたのであった。生命の危険にさらされるこ....
主婦意識の転換」より 著者:宮本百合子
ものだから、月の売上げの多額なところへ便宜を計るという致命的な弱点をもっている。少人数の家では少額ならざるを得ないという当然のことが、決して合理的に扱われていな....
美しい村」より 著者:堀辰雄
ウムの方へひさしぶりで出かけてみることにした。私たちが、小さな集りのあるらしい、少人数の西洋人の姿が窓ごしにちらちら見える、教会の前を通りぬけて、その裏の、いつ....
鹿狩り」より 著者:国木田独歩
へ逃げることもできない、さらにまた鹿の通う路はおよそ猟師に知れているから、たとい少人数でも犬さえよく狩り出してくれれば、これを打つにさまでむずかしくはないのであ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
また下宿屋となって人を置く上は、二三人でも数十人でも手のかかることは同じである。少人数だからとて点火すべき所に燈火をおかないわけにはいかない。鉄瓶の湯を切らして....
暗号数字」より 著者:海野十三
、組織はすばらしくりっぱで、あらゆる力を持っている。そういう相手に対し、われわれ少人数でぶつかって行くんだから、本当に骨が折れる」 「なんかその辺で、差支えない....