少少[語句情報] » 少少

「少少〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少少の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いしべ》金吉なむっつり右門が、今回の四番てがらにばかりは珍しくも色っぽいところも少少お目にかけることになりましたから、まことに春は価千金、あだやおろそかにはすべ....
もの思う葦」より 著者:太宰治
風体を、安安とほねを折らで、脇のして(仕手)に花をもたせて、あひしらひのやうに、少少とすべし。たとひ脇のして(仕手)なからんにつけても、いよいよ細かに身をくだく....
旅愁」より 著者:横光利一
きましてよ。そう仰言って。」 と千鶴子は矢代の疲労の色を見てとって云った。 「少少疲れましたね。あなたは山登りはお上手ですか。」 「幾らかだけど、でも矢代さん....
夜の靴」より 著者:横光利一
泉行きも十年ぶりだからね。しかし、宿屋はやっているかどうだか分らないから、それが少少心配だ。」 駅まで泥路を跳び跳び行くのにも二人は何となく気も軽くなったが、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、それが急務だ、と主膳の目では、醜怪にも悪魔にも見える地蔵尊の前を過ぎて、ほんの少少ばかり進んだと思うと、 「あっ!」 と、またしてもこの男にも似気《にげ》なく....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
覚の床を眼八分に見渡しながら、 「しかし、ここで浦島太郎が釣を垂れたというのは、少少怪しいね。そもそも浦島が子の伝説は……」 と道庵は、古事記や、日本書紀をひっ....
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
かり図星《ずぼし》をさされて、面くらって左手で頭を掻《か》きました。 「はい実は少少たべすぎたかと存じます。」 「そうだろう。きっとそうにちがいない。よろしい。....
私の仕事 松篁の仕事」より 著者:上村松園
なりとも片付けられたら又出品画という様なものにも手を付けて見たいと思います。何分少少は落付いた気分で描かなければ公開すべき大作などは出来ません。 今の若い者の....