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「就業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

就業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
なことをしていたら一時間経っても仕事が出来ない。皆は、太いコンクリートの煙突から就業のボーが鳴り出すと、腕を組んでその狭い入口めがけて「ワッショ、ワッショ!」と....
あの時分」より 著者:国木田独歩
いわゆる、「あの時分」です、それこそ今のおかたには想像にも及ばぬことで、じゃんと就業の鐘が鳴る、それが田や林や、畑を越えて響く、それ鐘がと素人下宿を上ぞうりのま....
階段」より 著者:海野十三
ッとすかして連れもどり、タイピスト学校に入れたりしてやっと一人前の女にし、国研へ就業させたものであるが、決して兄妹とも知合であるとも他人に知られてはならないとい....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
が積まさっていた。仕上った機械の新鮮な赤ペンキの油ッ臭い匂いがプン/\鼻にきた。就業のボーが波形の屋根を巾広くひゞかせた。職長は二人位しか工場に姿を見せていない....
十二支考」より 著者:南方熊楠
にかかわらず、ややもすれば隙《すき》を伺うてトルーフルをちょろまかす。二歳頃より就業して二十また二十五歳まで続くものあり。その技能もとより巧拙あって、よい豕は二....
組合旗を折る」より 著者:永崎貢
押付けようとするとは。もう欺されはせぬ。俺達は俺達だけで結構だ。 今、失業者と就業者の歓声はお互の連帯を誓う握手と団結に融け合って高く高く挙る。 「首切りを取....
五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
た必要があるのだ。何しろ、五ヵ年計画の初め、ソヴェト同盟には五十万の失業者――未就業労働者があった。五年間にその半数を生産の中に吸収出来ればよいと予定されていた....
職業婦人に生理休暇を!」より 著者:宮本百合子
が新聞で語っていたとおり、大衆の経済事情が近頃わるくなって来たにつれ、若い婦人の就業年限がのびて、婚期もおくれて来ているのが、今日の実際である。昔から、婦人の犯....
昨今の話題を」より 著者:宮本百合子
た昼休みの外に午前と午後、或る時間内(約五分か十分と覚えている)機械を休止させ、就業中窓をしめているところでは窓をあけ、皆そろって深呼吸と簡単な全身の体操をする....
新しき大地」より 著者:宮本百合子
女子及び子供である。そして、昭和十一年の調査によると、小学校を卒業した子供たちの就業する先は農業が第一位を占めていて、男子は十九万六千余人(総数の四一・一%)女....
社会時評」より 著者:戸坂潤
該法律の効目には目ざましいものがあるようだが、所が、一方九月三十日迄に来たお酌の就業届出数は、例年よりも三〇〇件を増しているという、裏の事実もあるのである。 ....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
三日も平常の如く絶えず線路を使用し、二|哩四分の一なる全線に沿うて数百の労働者が就業しつつありしも、本線より列車の闖入せるを認めたるもの無し。しかしてこの引込線....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
致しました結果、今日では四季を通じてほとんど平均の売上げを見るようになりました。就業時間は百貨店と同様でありますが、販売員一人当りの能率は、著名な百貨店のそれよ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かの他の原因によって自分がその家族を養い得ないものを、教区の補助によって養いまた就業させてやるといった約束を、実際問題として履行していないという事実である。 ....
赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
をしてやって来たのだ。 俺達はボイラーの前からスコップを投棄てて来た。 俺達は「就業中面会謝絶」の工場から、 屋根までガタガタ呻らせる動力を止めて来たのだ。 俺....