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尻居
「尻居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尻居の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
から胸へかけて、袈裟《けさ》がけに浴びせかける。猪熊《いのくま》の爺《おじ》は、
尻居《しりい》に倒れて、とび出しそうに大きく目を見ひらいたが、急に恐怖と苦痛とに....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
うと、重《かさ》ね厚《あつ》の大刀が大袈裟《おおげさ》に左近を斬り倒した。左近は
尻居に倒れながら、目深《まぶか》くかぶった編笠の下に、始めて瀬沼兵衛の顔をはっき....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
帳の前を真暗な空の高い処で見えなくなる、――とやがてだ。 二三度続け様に、水道
尻居まわりの屋根近な、低い処で、鴉が啼いた。夜烏も大引けの暗夜だろう、可厭な声と....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
のまん中を貫いて破裂せしなり。 「残念ッ!」 叫びつつはね起きたる武男は、また
尻居にどうと倒れぬ。 彼は今|体の下半におびただしき苦痛を覚えつ。倒れながらに....