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尼法師
「尼法師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尼法師の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
様を思いわびてもとんとつれなく御もてなしになるから、所詮かなわぬ恋とあきらめて、
尼法師《あまほうし》の境涯にはいると云う事が、いかにももの哀れに書いてあるではご....
「運」より 著者:芥川竜之介
。――これが目くされの、皺《しわ》だらけの、腰のまがった、背の低い、六十ばかりの
尼法師《あまほうし》でございました。しかも娘の思惑《おもわく》を知ってか知らない....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
三 我身《わがみ》の因果を歎《かこ》ち、黒髪をたち切って、生涯を
尼法師で暮す心を示したお若の胸中を察します伯父は、一層に不愍《ふびん》が増して参....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
院の塔頭《たっちゅう》に新たなる庵《いおり》を結んだ、一人の由緒《ゆいしょ》ある
尼法師、人は称して、阿波《あわ》の局《つぼね》の後身だとも言うし、島原の太夫の身....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
に折れて、東寺の門前に、車をおさへらる。 物見車、所狭きほどなり。若きも老いも、
尼法師、あやしき山賤まで、(中略)おのおの目押し拭ひ、鼻すすりあへる気色ども、げ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ったとはみえておらぬのをみれば、法師の妻子が俗人であったのは普通らしい。 妻が
尼法師で、俗人を夫に持っている類のものも、すでに平安朝の中頃にはあったらしい。『....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
行われたものであろう。 濫僧とは通例非人法師に対する称呼であるが、婦人すなわち
尼法師にも、やはり古くこの徒があった。清少納言「枕草子」「物の哀知らせ顔なるもの....