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「尽未来際〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尽未来際の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
餅も主人と同じようにどうしても割り切れない。噛んでも噛んでも、三で十を割るごとく尽未来際方《じんみらいざいかた》のつく期《ご》はあるまいと思われた。この煩悶《は....
観画談」より 著者:幸田露伴
ろうとしたけれども、やはり眠に落ちない。雨は恐ろしく降っている。あたかも太古から尽未来際まで大きな河の流が流れ通しているように雨は降り通していて、自分の生涯の中....
湯島の境内」より 著者:泉鏡花
どうだ――と胸つきつけて言われたには、何とも返す言葉がなかった。今もって、いや、尽未来際、俺は何とも、他に言うべき言葉を知らん。 お蔦 (間)ああ、分りました。....
実さんの精神分析」より 著者:夢野久作
分が相手だったことがわかるかも知れないが、その夜がナカナカ明けない。業劫以前から尽未来際に亙る虚無世界だから。だから実さんのハコビがあらわす妖気には、そうした虚....