尾崎紅葉[語句情報] »
尾崎紅葉
「尾崎紅葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尾崎紅葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「断崖の錯覚」より 著者:黒木舜平
。身なりだけは、それでひとかどの作家であった。 私が出かけた温泉地は、むかし、
尾崎紅葉の遊んだ土地で、ここの海岸が金色夜叉《こんじきやしゃ》という傑作の背景に....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
レッスの状態である。それでは、上は、ナポレオン、ミケランジェロ、下は、伊藤博文、
尾崎紅葉にいたるまで、そのすべての仕事は、みんな物狂いの状態から発したものなのか....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
は探険小説の発達は、当時の少年文学に大きな刺戟を与え、少年文学が提唱された。即ち
尾崎紅葉は、「侠黒児」を書き、 巌谷小波は、「黄金丸」を発表し、 川上眉山は....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
るとは思うまい。
私は一葉《いちよう》と云う名前がとてつもなく気に入っている。
尾崎紅葉もいい。小栗風葉もいい。みんな偉いひとには「葉」の字がつくので、私も講談....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
人となっている。よろずに思いたらぬことのない起伏《おきふ》しであろう。明治の文豪
尾崎紅葉氏の「金色夜叉《こんじきやしゃ》」は、巌谷小波《いわやさざなみ》氏と須磨....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
わるると共に益々我々が俳風は世間に普及する事になった。そこでこの頃小説で有名なる
尾崎紅葉氏や、弁護士で有名なる角田竹冷氏や、御伽小説専門の巌谷小波《いわやさざな....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
撃は恐しくはなく、それより自分の罪に対する罰の方が恐しかったのである。私はたしか
尾崎紅葉の小説をよんでいた。「二人女房」だったと思う。小説をよんでいる間私は夢中....
「困惑の弁」より 著者:太宰治
いている。実に、拍子抜けがすると思う。その人の脳裡に在るのは、夏目漱石、森鴎外、
尾崎紅葉、徳富蘆花、それから、先日文化勲章をもらった幸田露伴。それら文豪以外のひ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
りの先生とは親しく座談もし、数回教えも受けた。 次は、文学界の方面だが、自分は
尾崎紅葉も知らない、正岡子規も知らない、夏目漱石も知らない、樋口一葉も知らない、....
「大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
女中の若い美女たちが、互いに好き好きの作者に好意を持つようになったのは、硯友社の
尾崎紅葉《おざきこうよう》氏が芝公園近くに生れて、その名さえゆかりもあるというと....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
妙斎の「蝴蝶」は、発表された当時も世評が高かったのだ。そのころ仲たがいをしていた
尾崎紅葉さえ、宛名《あてな》を、蝴蝶殿へとした公開状で、 かくすべき雪の肌《は....
「泉鏡花先生のこと」より 著者:小村雪岱
れられたことはなく、まことにその敬虔な御様子には思わず頭が下がりました。 師の
尾崎紅葉先生に対しても、全く神様と同様に絶対の尊敬と服従で奉仕されたそうで、三十....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
伎側の敗北 紅葉館の劇談会 劇評家の引幕――天金の天ぷら――西園寺侯の劇談会――
尾崎紅葉の居眠り――劇談会消滅 演伎座の新蔵 団十郎門下出勤――新蔵の悲惨――当....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
明進軒という洋食屋だった。今ならカッフエというところで、近くの横寺町に住んでいた
尾崎紅葉その外|硯友社一派の人々や、早稲田の文科の人達がよく行ったものだそうだ。....
「随筆銭形平次」より 著者:野村胡堂
の浄化によって、憎めない存在になっていることは大方の知っている通りだ。 熱海に
尾崎紅葉の「金色夜叉」の碑あり、逗子には「不如帰《ほととぎす》」の浪子不動が土地....