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居催促
「居催促〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居催促の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》ア云う三藏さん、此の野郎が行《ゆ》きそう/\方々から借金取が来て、新吉に/\と
居催促《いざいそく》でもされちゃア、此の野郎も行った当坐《とうざ》極りが悪く、居....
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
りなさるるなら、手前も一緒にお供いたす。さあ、すぐにお支度なされ」 容赦のない
居催促《いざいそく》には、兄も持て余した。 「それは無理というものだ。帰るには相....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ぬところであって、両々対比し来って、無限の興趣を覚えるのである。 九一 断食
居催促 アイルランドの古法センカス・モア(Senchus Mor)に拠れば、債....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
。 晩年には書のほうも熱心であった。滝田樗陰君が木曜面会日の朝からおしかけて、
居催促で何枚でも書かせるのを、負けずにいくらでも書いたそうである。自分はいつでも....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
。何とも可恐く腹が空いて、今、鐘を撞いた撞木が、杖になれば可いと思った。ところで
居催促という形もある。 百合 ほほほ、またお極り。……すぐお夕飯にいたしましょう....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
店が潰れて随分苦しみましたぜ」 「いや、やっぱり車輛課長」 「随分然し家へなんか
居催促でしたよ、執達吏が来るかと思って心配しましたよ」 夢 六月九日....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一つ組んで、両手でもってその向う脛《ずね》と足首のところを抱え込んで、ならず者が
居催促に来たような恰好をして、寝入りばなの弁信に退引《のっぴき》させまいとの構え....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るか。食物の催促をして見せたことがあるか。今、この子熊がしたように、ガツガツして
居催促を試みたことがあるか。 十二 宇治山田の米友は、こうし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
き立てる。 「一番さいてくれ、さいてくれ」 鳴海《なるみ》の襦袢《じゅばん》が
居催促をする。 「金公、それ三本……ええ、こっちの旦那、お前さんは十本でしたね」....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
ていって、近くの旅館に宿をとって、嫁にもらって行きたいと切り出した。 美妙斎は
居催促《いざいそく》でせがむし、錦子はなんでもやってくれという。めんくらった親た....
「再度生老人」より 著者:佐左木俊郎
を稼ぐ積もりで描くかも知れねえ。しかし、さあ達磨を描け、花鳥を描け、虎を描けと、
居催促をされるんじゃ、わしは、いよいよ食えなくなっても書かんのじゃ。わしは、気が....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
らじらしい、空ッとぼけもいい加減になさい。あなたがそういう了簡なら、いいから私は
居催促をするから、ここへ坐っちまいますから、よござんすか。」 これこの十九貫、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
貸しがあるので、今日はどうでも取ってくるといって出たから、あの女のことだ、多分、
居催促をしているだろう。――こういう道筋を辿って、お十夜孫兵衛、ここへゆらりと現....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
な状態であるか――にもかかわらず、S君は毎日根気よくやってきては、袴の膝も崩さず
居催促を続けているという光景である。アスピリンを飲み、大汗を絞って、ようよう四時....