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居城
「居城〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居城の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
下第一人といったような誇りを持しながら、その年八月、都を辞して揚々とした心持で、
居城越前の福井へ下った。 二 越前北の庄の城の大広間に、い....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
二十八日、信長は長政と佐和山で対面した。佐和山は、当時浅井方の勇将、磯野丹波守の
居城であった。信長からの数々の進物に対して、長政は、家重代の石わりと名づけたる備....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
も、武蔵野に於て、北条左京大夫|氏政と合戦中であったが、忽ち媾和して、尾州長島の
居城に帰った。更に森勝蔵長勝は、上杉家と争って居たのだが、信濃川中島へ退き松本を....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
毛利の旗さしものを借りて、毛利の援兵があるように見せかけることにした。当時秀吉の
居城は、姫路である。秀吉麾下の者にとっては、故郷である。だが秀吉は姫路を通るとき....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
た。 昌幸と幸村は、信州へ引き返す途中沼田へ立ち寄ろうとした。沼田城は、信幸の
居城で、信幸の妻たる例の本多忠勝の娘が、留守を守っていたが、昌幸が入城せんとする....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ら進んで行く。 依然無表情の少将の仮面が、火柱の上に載っかっていた。 信玄の
居城、甲府の城下を、祝福しようそのために、仮面の城主が現われたのであった。 「な....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
名の叛賊である。 彼が蜀の成都に拠って叛乱を起したときに、蜀王の府をもってわが
居城としていたが、それは数百年来の古い建物であって、人と鬼とが雑居のすがたであっ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
門清久は会津城を受取った。七月に小田原を潰《つぶ》して、八月には秀吉はもう政宗の
居城だった会津に居た。土地の歴史上から云えば会津は蘆名に戻さるべきだが、蘆名は一....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
で輿を!」 松火で森を振り照らし、スタスタと奥へ行ってしまった。 3 信長の
居城|安土の城、そこから乗り出した小舟がある。 春三月、桜花の候、琵琶の湖水静....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
たのが他ならぬ老女の幸蔵主であった。 その幸蔵主が忍ぶようにして、伏見の秀吉の
居城からこの聚楽へ来たのであった。 そうして何やら幸蔵主は、秀次に旨を含ませた....
「怪談綺談」より 著者:小酒井不木
い額 ガリチアの山奥に美しい古い城がある。これはその地方を統轄しているラ伯爵の
居城であって、伯爵には子供がなく、姪のアグニスを引き取って養女とした。 この城....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
で引っ掛ってしまう。到底無事に行徳まで流れて来そうもない。 夷※の館山(素藤の
居城)というは今も同じ地名の布施村や国府台に近接する立山であろう。稲村まではかな....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
物にしようと言うか。」 「勿論のことじゃ。わが弓矢の力で切り取ったこの国に、わが
居城を築くがなんの不思議じゃ。今までここに棲んでいた主人というに免じて、おのれの....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
たら、外へ向けて
力を展べ威を赫かすことが出来よう。
しかしスパルタは后の年来の
居城だから、
お前方の領地の上に据えて置く。
何不足のない国々で、各福を受ける....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
あった。 午後、山形城址の案内を受けて一覧した。維新前はわずかに水野氏五万石の
居城たるに過ぎなかったが、何しろもと最上氏五十七万石の城郭とて、規模すこぶる広大....