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屈折
「屈折〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屈折の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
鏡地獄」のあれを、マア読者諸君は想像すればいいだろう。そのうえ、ここはさまざまな
屈折が氷のなかで戯《たわむ》れて、青に、緑に、橙色《オレンジ》に、黄に、それも万....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
まった、器械や装置が並べられる、特別の照明が行われる、ワーナー博士がプリズム式の
屈折鏡で計器の針の動きを覗《のぞ》き込む。 ホーテンス記者と水戸記者は、その計....
「透明猫」より 著者:海野十三
からである。 博士の研究は、肉体の透明化にあった。からだを、空気と同じ反射率、
屈折率《くっせつりつ》をもたせることにあった。博士は、かびの一種が、そういうこと....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
水出しが最も喜ばれたものであった。水出しは煙管の羅宇のような竹を管として、それを
屈折させるために、二箇所又は三箇所に四角の木を取り付けてある。そうして一方の端を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
わち、この通路の長さの方向はちょうど天の極に向かう。しかも極は、大気による光線の
屈折のためにわずかばかり実際よりも地平線に対して浮上って見えるから、なおさらちょ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
しの見検めるままに曝していたが、夏のたそがれ前の斜陽が小学校の板壁に当って、その
屈折した光線が、この世のものならずフォーカスされて窓より入り、微妙な明るさに部屋....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
やら包んであるらしい硬い手触りに触れたのみで、すぐ衣嚢に収め鐘楼に赴いた。二段に
屈折した階段を上りきると、そこはほぼ半円になった鍵形の廊下になっていて、中央と左....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
ですか」 「オプティックス――つまり光学、ひかりの学問なんだ。光の反射とか、光の
屈折《くっせつ》とか、光の吸収とか、そういう学問の最高権威だ」 「じゃあ、あたり....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ういうこともあろうと思って、その実験室の中を、二部屋向こうからのぞくことのできる
屈折式《くっせつしき》の望遠装置《ぼうえんそうち》を作っておいた。その夜、これが....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
それは、蒼味を帯びた透明な深さであるが、水面に蜒りが立つと、たぶんさまざまな
屈折が影響するのであろうか、その光明には奇異な変化が起ってゆくのだった。 一度....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
ないか――と考えられたからだ。 しかし、今度は案に相違して、その玻璃房は、二重
屈折の三稜鏡だった。 したがって逢痴の姿が、二重に映ろう道理とてはないのである....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
するといま僕達の立っている位置から、あのポストの附近へ通ずる光線は、空中で反射し
屈折しとてつもない彎曲をして、ひょっこり『石塀の奇蹟』が現れたんだ」そして喬介は....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
厳、上ずった品位、慧眼のものが早くそれを見破ろうとする前に縦横からあらゆる角度の
屈折光線がその作意をフォーカスする。で、客はただもう貴族趣味の夢遊病者となって、....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
。その前はフランスのニースのお祭に招かれて行って居た。 室内装飾の弧と線と面の
屈折と角の直截と金属性の半螺旋とが先刻から運ばれている|寝床の朝飯の仕度を守って....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
したことから医学を研究することをよして、物理学にうつったんだ。ことに光の反射とか
屈折とかが、ぼくの興味をとらえてしまったんだ」 「昔からきみは、そういうことを研....