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「展観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

展観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
古都には、いわゆる琴棋書画の会が多かった。はじめ拓本職人の老人が出入りの骨董商に展観の会があるのを老人に代って手伝いに出たのがきっかけとなり、あちらこちらより頼....
青磁のモンタージュ」より 著者:寺田寅彦
で花やくだものと容器とのモンタージュの展覧会であるが、あれをもっと拡張したような展観方法があってもいいと思う。 器物の美にはもちろんそれ自身に内在する美がある....
糸車」より 著者:寺田寅彦
新しい流行趣味の対象となるという奇現象が起こらないとも限らない。銀座で草木染めが展観されデパートで手織り木綿が陳列されるという現象がその前兆であるかもわからない....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
い》によって自然を隠蔽《いんぺい》しない生地《きじ》の相貌《そうぼう》の収集され展観されている場所にしくものはないようである。 容貌《ようぼう》のタイプという....
探偵小説アルセーヌ・ルパン」より 著者:婦人文化研究会
な設備が出来上がったので、大佐はいよいよ邸宅改築の披露を兼ね、自慢のつづれの錦を展観させるべく一夕《いっせき》知己《ちき》を招いた。集まった人々は、大佐の入会し....
巴里のキャフェ」より 著者:岡本かの子
ベリスクの距離を実測よりやや遠く見せている。シャンゼリゼーの北側の店にこの間から展観されていた評判の夫婦乗軽体飛行機が売れたらしい。マロニエの茂みを分けて、紅色....
双語」より 著者:上村松園
一 又兵衛の展観が大阪にあったように聞きましたが、私は見ずにしまいました。 寛永前後の風俗....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
である乎、先年の椿岳展覧会は一部の好事家間に計画されたので、平生相知る間を集めて展観したのだから、この展覧会で椿岳の画の全部を知る事は出来なかったが、ほぼその画....
近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
一人としてご交遊を願いたいと思うのです。 丁度今回大阪でも近作陶鉢の会を催し、展観することになりましたから、具さにご覧を願いましてお心付きの点を披瀝して頂きた....
古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
頒ちまして、そうして新しい刺激を得るような古陶器を再び取り入れようというのが今度展観する私の目的であります。それは一面からいいますと、ずるいというようなことにな....
日本民芸館について」より 著者:柳宗悦
。それ等の国々の工人達との接触もようやく頻繁になってきました。ですから農村工藝の展観も吾々のしばしば試みているところです。未だ小規模の美術館ではありますが、この....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
森大狂氏が編纂した「宮本武蔵遺墨集」を始め、かつて高島屋で大規模な企画のもとに展観した時の目録を見ても、大体、筆蹟の物は、次の品目に限られていたようだ。 一 ....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
五日拙宅において、いささか祖先珍重いたせし物、当家としては家宝とも称すべき品々、展観に供え、その節御希望の品も候わば御入札賜わり度、失礼ながら御指名申上げし方々....
小説のタネ」より 著者:吉川英治
と思ってる宿題です。ついこの間も、白木屋で、博物館と毎日主催の「墨蹟と水墨画」の展観があったでしょう。あの中に一休のじつにおもしろい墨蹟がありましたよ、一つ。竪....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
こへ移ったのはいつのことか、今は大きな店になり階上は展覧会もできる由、先日歌麿の展観をしたのは結構のことであった。ここの清雲香は私の常用するところ、誠にいいにお....