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属領
「属領〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
属領の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
はその希望に反して永く不可能となるであろう。しからば日本は結局、アメリカの部分的
属領化せざるを得ず、兩國間の感情は著しく惡化する危險が多分にある。日本は今次の敗....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
よって、日本のブルジョアジーは、武力によってでも、満蒙を握りしめ、完全に、それを
属領化しなければならないようになっている。そのために、あらゆる力を、そこに傾注し....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
やってきた。しかし、それから十年も経ないうちに、又、今度は××を中心にして資本の
属領争奪戦が次第に鋭くなってきた。これは、新しい世界の分割に到る性質を持っている....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
。 現在のままの境遇では、父に会うという一事さえ、容易に果せない。小さいツラン
属領の城番で、獣しかいない山野に囲まれ、生活を変えるとしても、何の根拠によること....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
った。ヒュウムは曰く、『以前には穀物を輸出していたイタリアが日々のパンのために全
属領に依存しなければならなくなったことを、ロウマの学者達が喞《かこ》った時に、彼....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
の聖祖は鎮撫に名を藉りて兵を出し、督弁政務使をやって政刑に干渉し、間もなく清国の
属領にしてしまった。 「西蔵仏教は輪廻の教えや転生の説のほか、口で説明できないよ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
しかし商業国の輸出し得る貨物の大部分は各種各様ある。それはあるいはその国及びその
属領の特産たる性質を多分に有っているものであるか、あるいは優秀な資本と機械で生産....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
やって居るのか、それともほかに何か収入があるか」というと、「自分の家に属してある
属領から上って来る物があるからそれで沢山だ。別段に法王に御|厄介をかけてそんなに....
「三国志」より 著者:吉川英治
…しかるに、何を恐れて、いま曹操の下風に媚びる必要がありましょう。質子を送るは、
属領を承認するも同じです。招かれれば、呉将軍たりと、いつでも都へ上らねばならぬ、....