» 山兎

「山兎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山兎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
堂の裏山に、一処咲満ちて、春たけなわな白光に、奇しき薫の漲った紫の菫の中に、白い山兎の飛ぶのを視つつ、病中の人を念じたのを、この時まざまざと、目前の雲に視て、輝....
恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
の山鳥が枝から枝へと、銀光の羽搏《はばた》きを打ちながら群れをなして飛んだ。白い山兎《やまうさぎ》が窪地《くぼち》へ向けて毬《まり》のように転がっていったりした....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
せたのであった。 これは結構であった。先年、虎の門で啜ったたぬき汁と違う。軽く山兎に似た土の匂いが肉にかおり、それが一種の風味となって私の食欲を刺戟した。 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ルコ名タウシャン、梵名|舎々迦《ささか》、独人モレンドルフ説に北京《ペキン》辺で山兎、野兎また野猫児と呼ぶとあった。吾輩幼時和歌山で小児を睡《ねむ》らせる唄《う....
食道楽」より 著者:村井弦斎
《ご》く無造作《むぞうさ》ですけれども雁や鴨のようなものは用いません。同じ兎でも山兎はシチューが良し地兎はボイルドが良いとしたものです。先ずボイルドにするものは....