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山勘
「山勘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山勘の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
付になって、内々叛謀人取調べの掛りを仰付けられました。差添は別府新八で、曲者は森
山勘八と申す者で、神原五郎治の家来であります。呼出しになりました時に、五郎治の弟....
「縮図」より 著者:徳田秋声
だったが、方々|流浪した果てに、やっとここに落ち着くことになったお神の芳村民子の
山勘なやり口が、何か本家との間に事件を起こし、機嫌を害ねたところから、看板を取り....
「黒白ストーリー」より 著者:杉山萠円
ばせをして先に立った。 徳市はうなだれてついて行った。 二人はやがて丸の内の
山勘横町へ来た。事務所|様の扉を押して憲作はふり返った。 徳市は躊躇しいしいあ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
聞いて皆飛んで行ったんです」 「事件の内容は知るまいな」 と云いも了らぬうちに
山勘横町の角から一台の速力の早いらしい幌自動車が出て来て私達の前でグーッと止まっ....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
八 蓮子は十七歳の夏、姉の寛子の所をたよって上京して来ると、すぐ姉の良人、松
山勘三の友人瀬良三石と結婚してしまって、三人の姉達に呆れた女だと叱られてしまった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまいました。 この女房というのがすなわちお万殿で、もとは、美濃国岩村の城主遠
山勘太郎が妻、信長のためには実の伯母《おば》です。岩村の城陥落の時、武田家の将、....
「初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
済むと、脱兎何のそのという勢いでいきなり稽古場を飛び出したが、途中で父の組下の烏
山勘左衛門に出遇ッた。 勘左衛門は至ッてひょうきんな男ゆえ、自分ははなはだ好き....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
が偶然に当ると、八重子は札を投げ出して口惜しがり、千重子はけろりとして言う。 「
山勘も、たまには成功さしてやらないと、可哀そうじゃないの。」 「負け惜しみを言う....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
才なる少年歌うたい』が出る。その天才はわたしであった。 それはいいとして、この
山勘口上で第一におもしろいことは、この興行に決まった入場料のなかったことであった....
「魔都」より 著者:久生十蘭
十二分に噴水の鶴が鳴くなどというのは、一分の偶然は期待出来るにしてもあとの九分は
山勘である。
幸田節三は平素、新聞の発展は度胸に比例するという卓越した見解をも....