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「山口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
は来て、窓下の戸際に、がッしり腕組をして、うしろ向きに立って言った。 「むこうの山口の大林から下りて来るんでございます。」 言の中にも顕われる、雪の降りやんだ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
26日 朝 六〇 宮崎、大分 同 三〇山口、福岡 同 四〇 宮崎 27日 朝 ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
笑の方にむしろ同感した。 この年とった男というのは久津見蕨村で、青年というのは山口孤剣だった。 やがて二十名ばかりの人が集まった。そしてたぶん堺だったろうと....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
「今日は。」 「押し詰まってお天気で結構です。」と、私も挨拶した。 彼は近所の山口という医師の薬局生であった。わたしと別に懇意でもないが、湯屋なじみで普通の挨....
獄中記」より 著者:大杉栄
覚えていない。これは僕ばかりじゃない。たしかに堺(利彦)にでも山川(均)にでも、山口(孤剣)にでも、その他僕等の仲間で前科の三、四犯もある誰にでも聞いて見るがい....
怪塔王」より 著者:海野十三
て、怪塔のすがたを早く見ようと一生懸命です。 それは勿来関よりすこし西にいき、山口炭坑と茨城炭坑の間ぐらいの山中に、なんだか五十銭銀貨を一枚落したような、まる....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
戯をなさる御人体でござりますか、立花様とおっしゃるのは。」 「いいえ、大人い、沢山口もきかない人、そして病人なの。」 そりゃこそと番頭。 「ええ。」 「もう、....
獄中消息」より 著者:大杉栄
家を構えていては、いろいろ不便で困るだろう。できるなら本月中に何とかするがいい。山口に至急本を差入れてくれ。小さい方の本箱の上にある、竹の棚の中の英文の本がみな....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
。また、恐しきは、 猿の経立、お犬の経立は恐しきものなり。お犬とは狼のことなり。山口の村に近き二ツ石山は岩山なり、ある雨の日、小学校より帰る子どもこの山を見るに....
雪柳」より 著者:泉鏡花
唐から渡りものの飜案で、安価な上方版のお伽稗子そのままなのが直ぐ知れる。 新吉原山口にて客幽霊を見し事 同角町海老屋の女郎客の難に逢いし事 二つとも、ものあわ....
可愛い山」より 著者:石川欣一
で行って見ようと思いついた。一つには新聞社の用もあったのである。北アルプスの各登山口について、今年の山における新設備を聞く必要があった。そこで自動車をやとって出....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ーヒー製造場、糖酒製造場、医院を一覧し、さらに日本移民の居宅を慰問す。その国籍は山口県、高知県、和歌山県なり。コーヒー園は丘陵の高地にありて、遠望すれば茶林のご....
とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
て行った。国太郎の心には不思議なものが残った。 四 引手茶屋山口巴から使を出して招んだ得意客を待受け、酒宴をして居ると夕暮になった。 相変....
古事記」より 著者:太安万侶
のように廣らかにおいでになる わが陛下です。 それから山城から※つて、奈良の山口においでになつてお歌いになつた歌、 山また山の山城川を 御殿の方へとわたし....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
なつかしがって話に乗ってくる。しまいにはしんみりとお互いの身上話となった。老人は山口県の人で、以前は相当な暮しをしていたとか。こちらから切出さない前に『お困りな....