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山岳
「山岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れて下の水層中に落ち込み、そのために水が地表に表われて大洋を作り、また破れた殻が
山岳を生じる。水は脈管のように固体地殻の中を流動しているというのである。この考え....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
ノ地点ニ在リ。 予ハ今ヨリ七日前、スナワチ八月三十一日、休暇ヲ利用シ、前人未踏ノ
山岳地方ヲ横断セントシテ強力一人ヲ連レN県A町ヲ後ニ登山ヲ開始セリ。 貴局ハ当方....
「地球盗難」より 著者:海野十三
の探険にとりかかった。広々とした庭園――それは庭園というのはむしろ不適当で、人造
山岳地帯といった方がいいかもしれない。たとえていうと、箱根山塊を三百メートル四方....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
雲がまきおこされようとしている。 ヘクザ館 淡路島の中央部、人里はなれた
山岳地帯のおくに、ヘクザ館という建物がある。 その昔、国内麻の葉のごとく乱れた....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
かい国をさして逃れて行くようだ。沢を登って石楠花を見た時は、なんだか嬉しかった。
山岳気違いの証拠だ。沢はいくらでも出てくる。上へ上へと登って源を渡って行く。時々....
「超人間X号」より 著者:海野十三
上に、ぴかぴかと火柱《ひばしら》が立った。 つづいて、ごうごうと大雷鳴が、この
山岳地帯の空気をひきさく。 黒雲はついに、全連峰をのみ、大烈風《だいれっぷう》....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
り。奥の正面、及び右なる廻廊の半ばより厚き壁にて、広き矢狭間、狭間を設く。外面は
山岳の遠見、秋の雲。壁に出入りの扉あり。鼓の緒の欄干|外、左の一方、棟甍、並びに....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
より何百倍か大きいものであった。月面は青白く輝き、くっきり黒い影でふちをとられた
山岳や谿谷が手にとるようにありありと見えた。殊に放射状の深い溝を周囲に走らせてい....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
すわ」 やはり艇長の役を引うけた蜂谷学士はミドリ嬢と窓に顔をならべて、荒涼たる
山岳地帯のうちつづく月世界に暇乞をした。 「おじさん、今度は大威張りで帰れるネ」....
「雷」より 著者:海野十三
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山岳重畳という文字どおりに、山また山の甲斐の国を、甲州街道にとって東へ東へと出て....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
二筋の大川、市の両端を流れ、真中央に城の天守なお高く聳え、森黒く、濠蒼く、国境の
山岳は重畳として、湖を包み、海に沿い、橋と、坂と、辻の柳、甍の浪の町を抱いた、北....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
白い。 ファラデーはロンドンに育ったから、市外の青野を見ていたばかりで、小山を
山岳と思い、小石を岩石と思っていたという次第である。それゆえロンドンを立ってデボ....
「西航日録」より 著者:井上円了
めてカルカッタ府に入津す。河流をさかのぼることここに二日、その間四面広闊として、
山岳はもちろん、丘陵だも見ることを得ず。実に大国の地勢なり。カルカッタ着後、哲学....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ルとす。市中の人口二十二万ありて、そのうち一万人は外国人なり。周囲は平原にして、
山岳望中に入る。樹木の日光を遮るなく、汚水の諸方に滞留するあり。人家は多く二階建....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
の感化は山国生活の最も尊重すべき事の一つである。 で、私は好晴の日を見ては屡々
山岳の茸を訪問する。敢て訪問するというのは、毒茸が多くて食すべき大獲物に接し得な....