山斎[語句情報] »
山斎
「山斎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山斎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
しながら、当度もなく歩き廻っていた。 七 翌日午後二時、青
山斎場で二川重明の神式による葬儀がしめやかに行われた。 斎主は二川家の相続者た....
「死者の書」より 著者:折口信夫
二条三坊に、北に向いて開いて居るが、主人家族の住いは、南を広く空けて、深々とした
山斎が作ってある。其に入りこみの多い池を周らし、池の中の島も、飛鳥の宮風に造られ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
作った。やはり哀深い歌である。 ○ 妹として二人作りし吾が
山斎は木高く繁くなりにけるかも 〔巻三・四五二〕 大伴旅人 旅人が家に帰って来....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
っとその横町を見つけ、ぬかるみの多い道を曲って行った。するといつか道を間違え、青
山斎場の前へ出てしまった。それはかれこれ十年前にあった夏目先生の告別式以来、一度....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又夏目先生の御葬式の時、青
山斎場の門前の天幕に、受附を勤めし事ありしが、霜降の外套に中折帽をかぶりし人、わ....
「あしびの花」より 著者:土田杏村
平宝字二年二月、式部大輔中臣清麻呂の宅で宴会のあつた時、来会者の大伴家持らが目を
山斎に属して作つた歌三首であるが、それは芸術的に見ても馬酔木の感じを立派に出して....
「日記」より 著者:宮本百合子
へやり、喪服をかりて来て貰う。 十一月十五日(水曜)晴 朝早く目ざめ、早めに青
山斎場へ行く。関さんの母上の葬儀である。 予定の十時になっても葬列は見えず、父....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
て、苦しそうにハァハァ喘ぎながら、竹筒の表面から寸時も眼を放たなかった。式場の青
山斎場では既に読経が始まっている頃であろう。死におくれては一大事である。 喜助....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
青年が亡くなったのは、それから一週間か十日目ぐらいではなかったかと覚えている。青
山斎場で行われた葬式には、柳田家の懇請で私も親族席に立った。黙念として唇を噛んで....