山桃[語句情報] »
山桃
「山桃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山桃の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
たはありません。職工屠殺法《しょっこうとさつほう》があるのですから。」
これは
山桃《やまもも》の鉢植《はちう》えを後ろに苦い顔をしていたペップの言葉です。僕は....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
である。そこで聞くと、椎の友会は、伊藤|松宇《しょうう》、森|猿男《さるお》、片
山桃雨、石山桂山、石井得中の五氏の顔触れで、月並家の運座には、宗匠のみが選者とな....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
しく君達の髪を飾るを。
木実は誘うものならず。
ただ味いて楽み給え。
桜の実、
山桃の実、大いなる李の実、
皆|褐色の顔を見せたり。
ただ召せ。※と舌とにあらぬ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
》ならば水と砂糖で煮てそれを汁ともに裏漉《うらご》しにして掛けます。クラムベルは
山桃の様《よう》な実ですが生ならばやはり煮てセリー酒を少し加えますし、鑵詰《かん....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て静かに、巌流のいるほうへ流し目を送った。 巌流のすがたは見えなかった。ただ、
山桃の樹四、五本のあいだに、龍胆の紋のついた幕がひらめいていた。 幕のすそには....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
儀作法の品のあった武士も、さてさて、ふしだらになったものだと慨嘆し、終りに、 花
山桃林さびれつつ 牛馬は華洛に遍満し 非職の兵仗流行りにて 天下一統珍しや 御世....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なくなっていますが、以前はもっと目につく島でありました。私が知ってからでも、松と
山桃それに笹が沢山|生えていまして、松は相当に数があり、大きいのは一抱えぐらいの....