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山梨
「山梨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山梨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
主力の方は東海地区へ入ったというのだ。 ◯安心していると、とつぜん空襲警報発令、
山梨地区上を十数機編隊のB29が東進中と放送。これはいかんと寝床から出る。女房に....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ひたすら、酒か、菓子か、果実か、煙草を要求した。露天店の、たった一箇二銭か三銭の
山梨を、うまそうに頬張らして貰うしおらしい奴もあった。 見物の群集は、俥が進む....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
夫も秋の労働に追われて、この高原に馬を放すものも少い。八つが岳山脈の南の裾に住む
山梨の農夫ばかりは、冬季の秣に乏しいので、遠く爰まで馬を引いて来て、草を刈集めて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、ももしきの大宮人の、人さはに御供つかへて、東の京をたたし、なまよみの甲斐の国、
山梨の県を過ぎて、信濃路に巡りいでまし、諏訪のうみを見渡したまひ、松本の深志の里....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
正久氏が加わり、自動車で八ヶ岳の高原へと走らす。私がまだ米国に渡らぬ先に、甲府で
山梨山岳会が設立せられ、講演会に引き出されたこともあったが、時非にして、永続きせ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
為る事なく、道中日記|注け終いて、のつそつしながら煤びたる行燈の横手の楽落を読ば
山梨県士族|山本勘介大江山退治の際一泊と禿筆の跡、さては英雄殿もひとり旅の退屈に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
「えっ、何ですって」
丸木は、少し言葉じりをふるわせながら、
「つまり、この
山梨県の山中を、我々火星人に、自由に使わせてもらいたいのです」
と、何でもない....
「雁坂越」より 著者:幸田露伴
その一 ここは甲州の笛吹川の上流、東
山梨の釜和原という村で、戸数もいくらも無い淋しいところである。背後は一帯の山つづ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
京を取巻いて、どこの線まで伸びているのですか」 「監視哨は、関東地方全部の外に、
山梨県と東部静岡県とを包囲し、海上にも五十キロ乃至七十キロも伸びているのだ。もっ....
「香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
一歩も退かない確信を持っていた。 それは、理にかなっていた。多摩川の水源地方、
山梨県北都留郡一帯は花崗岩(火成岩)の層に掩われているが、ひとたび武蔵の国へ入る....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
一昨日、哲学館において井上円了氏の演ぜし妖怪取り調べ報告の大要を聞くに、左のごとし。 昨年十一月中旬より、
山梨県北都留郡(すなわち、いわゆる郡内)大目村、杉本永山氏の宅に一大怪事現出す。....
「迷信解」より 著者:井上円了
恐れ入りたる気色にてつれて帰るを覚えおる』といえり」また今一つの話は、「下総の国
山梨村大竜寺の長老、ある年|江湖を開きたるに、少し法門の上手なるによりて慢心を生....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
それで学窓を離れるや仲間はタモトを連ねて農民運動にとびこんだ。日農から平野力三は
山梨県、三宅正一は新潟県、川俣清音は秋田県というように、それぞれ分担地区を割当て....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
樺太で同好の士を幾人も見出したということ、私の育てた児童自由詩の揺藍学校である
山梨は鳳来小学の校長であった高橋君が、大泊に転任していて、偶然にも逢いに来てくれ....
「梟の眼」より 著者:大倉燁子
ウム。『省電の通り魔』ッて題で、スリの一味が就縛された記事があるが、それを捕えた
山梨刑事の写真が出ているんだ、この男、この間会社へやって来て、僕と暫時話したから....