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山梨県
「山梨県〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山梨県の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「美少女」より 著者:太宰治
ことしの正月から
山梨県、甲府市のまちはずれに小さい家を借り、少しずつ貧しい仕事をすすめてもう、は....
「畜犬談」より 著者:太宰治
た。青い焔《ほのお》が燃え上るほどの、思いつめたる憎悪である。 ことしの正月、
山梨県、甲府《こうふ》のまちはずれに八畳、三畳、一畳という草庵《そうあん》を借り....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
まった。敵のためにはお気の毒を絵にかいたようであった。 ◯七月一日より五日まで、
山梨県下に甘藷二十七億貫植付の激励講演をして廻った。甲府市には二日、三日、四日と....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
つこれに漢文を授けた。周策は後生徒の第二次募集に応じて合格し、明治十年に卒業して
山梨県に赴任したが、幾もなく精神病に罹って罷められた。 緑町の比良野氏では房之....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
為る事なく、道中日記|注け終いて、のつそつしながら煤びたる行燈の横手の楽落を読ば
山梨県士族|山本勘介大江山退治の際一泊と禿筆の跡、さては英雄殿もひとり旅の退屈に....
「火星兵団」より 著者:海野十三
「えっ、何ですって」
丸木は、少し言葉じりをふるわせながら、
「つまり、この
山梨県の山中を、我々火星人に、自由に使わせてもらいたいのです」
と、何でもない....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
京を取巻いて、どこの線まで伸びているのですか」 「監視哨は、関東地方全部の外に、
山梨県と東部静岡県とを包囲し、海上にも五十キロ乃至七十キロも伸びているのだ。もっ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
剰のぶどうをぶどう酒にしようとすれば、組合としては醸造の許可を得ることが出来ず(
山梨県)、またぶどう汁にすれば大蔵省から課税され(富山県)、馬鈴薯からのアルコー....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
児島からは、県令代理として渡辺大書記官が出ていた。即ち千秋氏である。この他に藤村
山梨県令とか、高崎岡山県令とかもよく口を利いた。また東京府知事の松田道之氏は中で....
「酒ぎらい」より 著者:太宰治
どに身にしみて、その辺を裸足で走りまわりたいほどに、苦痛であった。 そのとき、
山梨県吉田町のN君が、たずねて来た。N君とは、去年の秋、私が御坂峠へ仕事しに行っ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
であって、この正価販売への精進こそは我が中村屋の生命である。 当時店員の中に、
山梨県出身の白砂という少年がいた。これは今は陸軍主計大佐相当官になっているが、松....
「香魚と水質」より 著者:佐藤垢石
一歩も退かない確信を持っていた。 それは、理にかなっていた。多摩川の水源地方、
山梨県北都留郡一帯は花崗岩(火成岩)の層に掩われているが、ひとたび武蔵の国へ入る....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
を祈っていた。 そのうち昭和二十年八月十五日に終戦になったので、程もなく同君は
山梨県東八代郡花鳥村竹居の疎開地から無事に都下滝野川区上中里十一番地の自宅へ還っ....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
一昨日、哲学館において井上円了氏の演ぜし妖怪取り調べ報告の大要を聞くに、左のごとし。 昨年十一月中旬より、
山梨県北都留郡(すなわち、いわゆる郡内)大目村、杉本永山氏の宅に一大怪事現出す。....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
それで学窓を離れるや仲間はタモトを連ねて農民運動にとびこんだ。日農から平野力三は
山梨県、三宅正一は新潟県、川俣清音は秋田県というように、それぞれ分担地区を割当て....