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山清水
「山清水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山清水の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「春昼」より 著者:泉鏡花
峰には目白四十雀の囀っている処もあり、紺青の巌の根に、春は菫、秋は竜胆の咲く処。
山清水がしとしとと湧く径が薬研の底のようで、両側の篠笹を跨いで通るなど、ものの小....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
心得伯父に話をすると、惠梅比丘尼の行方を尋ねますと、月岡村の雪崩法寿院という寺の
山清水の流れに尼の死骸が有ると云うので、その村の人々が気の毒な事と云うて、彼方へ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
のはございませんや。 水の音が聞えます。ちょろちょろ水が、青いように冷く走る。
山清水の小流のへりについてあとを慕いながら、いい程合で、透かして見ると、坂も大分....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
、何をしていたろう。(遊んでいた。世の中の煩ささがなくて寺は涼しい。裏縁に引いた
山清水に……西瓜は驕りだ、和尚さん、小僧には内証らしく冷して置いた、紫陽花の影の....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
目であったそうで。 小宮山は何心なく顔を出して、真暗な道の様子を透していると、
山清水の滴る隧道の腹へ、汽車の室内の灯で、その顔が映ったのでありまする、と並んで....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
泉のほとりにあったためにその名を得たので、これは、後出の、「山吹のたちよそひたる
山清水」(巻二・一五八)と同様である。そして此等のものが皆一首の大切な要素として....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ございますか」
と、僧形の者が縁先へ立った。
さげている提燈には――
音羽
山清水寺
と、書いてある。
「てまえは、子安堂の堂衆でおざるが……」
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