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「山田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
んもう》を遂げられ、大慶の至りなどと云うのですからな。」 「高田も高田じゃが、小山田庄左衛門《おやまだしょうざえもん》などもしようのないたわけ者じゃ。」 間瀬....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、透さんは。」 「母様が出掛けるんで、跡を追うですから、乳母が連れて、日曜だから山田(玄関の書生の名)もついて遊びです。平時だと御宅へ上るんだけれど、今日の慈善....
天守物語」より 著者:泉鏡花
い、すらすらと雨の刈萱を、お被け遊ばしたようにござります。 夫人 嘘ばっかり。小山田の、案山子に借りて来たのだものを。 薄 いいえ、それでも貴女がめしますと、玉....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
られい。……」 ――賢人の釣を垂れしは、 厳陵瀬の河の水。 月影ながらもる夏は、山田の筧の水とかや。――…… 十一 翌日の午後の公園は、炎天の下....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
横ぎって、口野、すなわち海岸へ出るのが順路であった。…… うの花にはまだ早い、山田|小田の紫雲英、残の菜の花、並木の随処に相触れては、狩野川が綟子を張って青く....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
笑う。弥次郎|寂しく打笑み、 「むむ、そりゃ何よ、その本の本文にある通り、伊勢の山田ではぐれた奴さ。いい年をして娑婆気な、酒も飲めば巫山戯もするが、世の中は道中....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
潟のような広々とした畑がある。瓜は作らぬが近まわりに番小屋も見えず、稲が無ければ山田|守る僧都もおわさぬ。 雲から投出したような遣放しの空地に、西へ廻った日の....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
ぞにお宿をお取りの上に、お遊びにお出掛けなさりましたのでござりますか。」 「何、山田の停車場から、直ぐに、右|内宮道とある方へ入って来たんだ。」 「それでは、当....
黒百合」より 著者:泉鏡花
、人の跡を跟けるのに跫音を立てぬ用意である。 十五 「それからの、山田下の植木屋の娘がある、美人じゃ。貴様知ってるだろう、あれがな、次助というて、....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
で、さかんに売れたものである。 版にしないものはいろいろあったが、出たものには山田美妙斎が編輯していた『都の花』があった。その他|硯友社一派の『文庫』が出てい....
妖怪報告」より 著者:井上円了
夢は、前に経験せる種々の事柄が、いろいろに結合して想中に現ずるものなり。美濃国、山田某が明治二十年十月二十九日郵送せる事実およびその説明は、この一例を示すものな....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
今、左に二、三の報道を挙げて、その仕方を示さんとす。まず、美濃国恵美郡中野方村、山田氏より昨年寄せられたる書状によるに曰く、 名古屋、岐阜をはじめ尾濃いたると....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、薯圃あるを見るも、その色なお青く、わが五月初めごろの野外を望むがごとし。 繞眼山田麦漸青。 (海をめぐる峰々はおのずから屏のごとく、湾の曲折した奥に旅客を乗せ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ていたのかもしれない。 しかし、ここもすぐやめた。理髪店に勤めている顔なじみの山田という男にすすめられて、理髪店の見習いとして住込んだわけだ。もっとも三年の年....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
んな記憶を加えるつもりはない。けれどもただ一人この機会にスケッチしておきたいのは山田先生である。山田先生は第三中学校の剣道部というものの先生だった。先生の剣道は....