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山薬
「山薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
勝重も言っていた。 間もなく景蔵らはこの稲葉屋を辞して、落合の宿をも離れた。中
山薬師から十曲峠にかかって、新茶屋に出ると、そこはもう隣の国だ。雪まじりに土のあ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
をあけて、幼い嬰児に乳を飲ませている女もある。 半蔵らは途中で汗をふくによい中
山薬師の辺まで進んだ。耳の病を祈るしるしとして幾本かの鋭い錐を編み合わせたもの、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とがございましたために、私に幼少の折から琵琶を教えて下さいました老師が、あの高尾
山薬王院に隠居をしておいでの由を承り、それを頼って参りましたが、不幸にして老師は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
慕ってどこまでも追いかけるのは、かなりしつこいものです。 十一 この時分、高尾
山薬王院の奥の院に堂守をしていた一人の老人がありました。 以前、不動堂がまだ麓....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
もヤマノイモに薯蕷の字を使っているのはもってのほかの曲事《くせごと》である。また
山薬をヤマノイモとしているのも同様全くの間違いである。元来
山薬とは薯蕷の一名であ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ういう薬剤を粉にしてもらうためにその宅に一日二日泊ることが度々あります。何しろ沢
山薬を買うものですから大変よいお客さんになって、先方でも随分好遇するようになって....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、前の裏道――女坂のほうへ向って行く。 わざと、正面の参詣道を避けたのは、医王
山薬師如来の霊地を意識するおそれであった。かれらも、不浄役人ということを、気づか....